第37話

# 37
4,407
2020/02/13 05:00
私が家に着くともう何人か


家に帰っているようだった








何しよう...


私は悩んだ末、仕方なく勉強を始めることにした


部屋でやっていてもわからないから、


誰か通った人に教えてもらおう...































少しして、
あなた

んー、わかんない...

私が独り言をつぶやいていると










新田真剣佑
新田真剣佑
どこが分からないの?
私の後ろから声がして、


思わず振り返るとそこにいたのはまっけんだった
あなた

まっけん...!

また少し、私の胸が反応した
新田真剣佑
新田真剣佑
どこ?俺で良ければ教えるよ
そう言ってまっけんは私の隣に座った 


リビングの机でやっていたから


隣に座られることなんていつもないし


謎にその距離感に息が詰まってしまう
あなた

あ、ありがと...

通りかかった誰かに聞こうと決めていたのに


まっけんだとなんか緊張しちゃうよ...!
新田真剣佑
新田真剣佑
ここかな?
私が言う前にまっけんは覗き込んで


問題を読み始める


その横顔を見つめている私






ものすごく綺麗な顔...


いいな...まっけんの隣にいれるなんて...


最高だな...


できればずっと...まっけんの隣に...





新田真剣佑
新田真剣佑
.....ちゃん?あなたちゃん?
あなた

は、はい!

新田真剣佑
新田真剣佑
俺の顔になんかついてる?
まっけんは自分の顔を触って変な顔をしていた
あなた

ち、違う!ううん、なんでもない...

私が考えていた変な妄想を言葉にしてしまう前に


私は口を閉じる
新田真剣佑
新田真剣佑
そう?
まっけんはまた問題と格闘しに戻った





新田真剣佑
新田真剣佑
これは、こうすれば...そう、出来たじゃん
解き方を教えて貰ったら私は解くことが出来た
あなた

できた...!

あなた

でもそれは、まっけんの教え方がいいからだよ!

新田真剣佑
新田真剣佑
いやいや、そんなことないよ?
あなた

まっけんにいつも勉強見てもらいたいな...

私がふと漏らしてしまった言葉
その言葉にまっけんが反応して私を見る
あなた

あ、ううん!違うの、今のは気にしないで...

新田真剣佑
新田真剣佑
いいよ、俺があなたちゃんの家庭教師やる、ってことで
あなた

...え?ほんとに?

新田真剣佑
新田真剣佑
うん、じゃあ...曜日決めよっか
俺毎日はさすがに出来ないから...
あなた

やって!もらうだけで!全然!ありがたい!から!うん!

...嬉しい


めちゃくちゃ嬉しい...!!


まっけんといると、私はなぜか普通の自分でいられない
新田真剣佑
新田真剣佑
ははは笑 そんなに嬉しかったの?笑
まっけんが笑って私の頭に手を伸ばしてくる
あなた

!?

まっけんの手が私の頭の上に乗った
新田真剣佑
新田真剣佑
そんなに喜んでくれるなら...俺も頑張って教えないとな笑
そのまま頭を撫でられる


私はくすぐったいような感じで


この瞬間がずっと続けばいいと思った

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