私が家に着くともう何人か
家に帰っているようだった
何しよう...
私は悩んだ末、仕方なく勉強を始めることにした
部屋でやっていてもわからないから、
誰か通った人に教えてもらおう...
少しして、
私が独り言をつぶやいていると
私の後ろから声がして、
思わず振り返るとそこにいたのはまっけんだった
また少し、私の胸が反応した
そう言ってまっけんは私の隣に座った
リビングの机でやっていたから
隣に座られることなんていつもないし
謎にその距離感に息が詰まってしまう
通りかかった誰かに聞こうと決めていたのに
まっけんだとなんか緊張しちゃうよ...!
私が言う前にまっけんは覗き込んで
問題を読み始める
その横顔を見つめている私
ものすごく綺麗な顔...
いいな...まっけんの隣にいれるなんて...
最高だな...
できればずっと...まっけんの隣に...
まっけんは自分の顔を触って変な顔をしていた
私が考えていた変な妄想を言葉にしてしまう前に
私は口を閉じる
まっけんはまた問題と格闘しに戻った
解き方を教えて貰ったら私は解くことが出来た
私がふと漏らしてしまった言葉
その言葉にまっけんが反応して私を見る
...嬉しい
めちゃくちゃ嬉しい...!!
まっけんといると、私はなぜか普通の自分でいられない
まっけんが笑って私の頭に手を伸ばしてくる
まっけんの手が私の頭の上に乗った
そのまま頭を撫でられる
私はくすぐったいような感じで
この瞬間がずっと続けばいいと思った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。