第118話

# 118
2,361
2020/06/19 08:00
遥亮くんは笑顔でみんなを見渡した
杉野遥亮
杉野遥亮
そんな顔しないでよね、みんな、笑
遥亮くんの笑顔はどこか虚しさを感じさせた















































重い空気の中朝食を終えて


部屋に戻る



まっけんのこと...待たないと




ふと、何気なくまだ来ていなかった賢人くんの部屋を


覗きに行った







すると













賢人くんは起きていて


ベットに座っていた
あなた

賢人くん...!

私は賢人くんの部屋に足を踏み入れる





山﨑賢人
山﨑賢人
...あなた、
私のことを見て


ベットに逆戻りする賢人くん


そういえば...


私の顔を見れないって言ったあれから


ずっと話してなかったのか...




山﨑賢人
山﨑賢人
...なんで来たんだよ
あなた

ごめん... 様子見に来た、

山﨑賢人
山﨑賢人
なんでそれがあなたじゃなきゃいけないんだよ?
あなた

...ごめん

山﨑賢人
山﨑賢人
あなたのそういう顔もう見たくないんだ
あなた

え...?

山﨑賢人
山﨑賢人
俺は...前に告白してから、ずっとあなたのこと諦めきれなかった
だから、お前の顔見ると...なんか言っちゃいそうで
あなた

.......

山﨑賢人
山﨑賢人
見たくなかったんだ、あなたの顔だけは
あなた

そんな、

山﨑賢人
山﨑賢人
あなたに俺への気持ちがないことは知ってる
今だって他に好きな人がいるんだろ?
あなた

それは...


また心臓の奥が反応した


なに、これ、



山﨑賢人
山﨑賢人
まあでも、俺はあなたのこと諦めるつもりはねえけど笑
賢人くんはそう笑って


私を見た





















































部屋に戻ると


まだまっけんは来ていなかった








コンコン





あなた

はーい

ドアを開けるとそこに居たのは


まっけんだった







新田真剣佑
新田真剣佑
...来たよ
あなた

来てくれると思ってた

私は部屋の中にまっけんを入れた
































新田真剣佑
新田真剣佑
話って、なに?
あなた

私、あの日のこと...謝りたくて

新田真剣佑
新田真剣佑
あの日?
あなた

思ってもないこと言ったの
あの時は...まっけんのこと好きだって気持ちが重荷になってて...

新田真剣佑
新田真剣佑
.......
あなた

磯村先輩とデートしたとか、気になってる人がいるとか...そんなのも全部嘘なの
事実は本当かもしれないけど、気持ちはその人たちにはない

新田真剣佑
新田真剣佑
.......
あなた

だから...誤解して欲しくなくて...
すっごく遅いのはわかってる...だけど、

新田真剣佑
新田真剣佑
...なんか勘違いしてない?
あなた

え...?


まっけんは私の顔を見てそう言った




あなた

勘違いって...何を...?

新田真剣佑
新田真剣佑
俺には今、好きな人がいる
あなた

...え?

新田真剣佑
新田真剣佑
あなたちゃんは...俺のことが好きってこと?
あなた

...な、何言ってるの?

新田真剣佑
新田真剣佑
でも俺、今付き合いたいって思う人がいるから
あなたちゃんの気持ちには応えられない ごめん




え...??


どういうこと...?


私は今何を言われているの...?



途端に頭が真っ白になった



まっけんは...私のことが好きじゃない...?


じゃあなんであの時は...


両思いになって気持ちを確認しあったの...?


この数日間でまっけんの中でなにか変わっちゃった...?


私は変わらずに...


まっけんのこと好きだったのに...





そう思ったら心臓の奥がちょっと痛くなった
























































まっけんが部屋から出ていくのを見届けると


私は気分転換に外に出ることにした


散歩がてらそこらへんを歩こうと思った






























玄関まで来ると





吉沢亮
吉沢亮
あれ、どこいくの?
亮くんが話しかけてきた
あなた

散歩しに行くの

吉沢亮
吉沢亮
散歩?朝から元気だね笑
あなた

そう...かな


私の元気がないことを悟った亮くんは


何気なく私の隣に並んだ


吉沢亮
吉沢亮
僕も一緒に行くよ
あなた

え?

吉沢亮
吉沢亮
あ、お邪魔...かな...?
あなた

ううん、大丈夫

亮くんは私がそう言うと


笑顔になった









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