第83話

# 83
3,223
2020/03/31 10:00
そう言って私たちの視線をくぎ付けにしたのは
















































紫耀だった
あなた

...!

新田真剣佑
新田真剣佑
紫耀?と...あなたちゃんが一緒に帰る約束してたの?
あなた

ち、ちがっ

平野紫耀
平野紫耀
うん!そうなんだ、だから...また後でね!
新田真剣佑
新田真剣佑
う、うん...
工藤阿須加
工藤阿須加
また明日ね、
平野紫耀
平野紫耀
は〜い...




2人が下駄箱から出ていくのを見届けてから


紫耀がこっちを振り返った





あなた

!?

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ...俺達も帰ろっか
あなた

え?

平野紫耀
平野紫耀
だって...帰る約束してたじゃん?
あなた

ちょ、ちょっとまって...?そうだったっけ...!?

平野紫耀
平野紫耀
ごめん、冗談 笑
あなた

そ、そう...だよね...

平野紫耀
平野紫耀
でも...約束はしてなかったけど、帰るところは同じなんだし、帰ろうよ
あなた

...それも、そっか

平野紫耀
平野紫耀
じゃあ行こう




紫耀がもしその時来てくれてなかったら...


私はまっけんになんて言ってたんだろう?


違う人を待ってた、なんて嘘...


つかなければ良かったな...


























































家に帰ると






遥亮くんから健太郎くんを呼んでくるように


頼まれて、私は仕方なく健太郎くんの部屋に行った






コンコン


しーん...





あれ?いない?


あなた

健太郎くーん


...いないのかな?


でもさっき帰ってきた時は靴あったし...




寝てる?


あなた

ごめん、入るよ?

私はそう言ってドアを開けた


すると





何やら机に向かっている健太郎くんがいた
あなた

健太郎くん、起きてるじゃん

坂口健太郎
坂口健太郎
ん?
私が部屋に入ってそう声をかけると


健太郎くんはやっと私の方を見た




坂口健太郎
坂口健太郎
あ、ごめん
なんか呼んでた?
あなた

うん、遥亮くんが

坂口健太郎
坂口健太郎
遥亮...?何の用だ?
あなた

わかんないけど...呼んできてって言われたから

坂口健太郎
坂口健太郎
ふ〜ん...後で行っとくよ
あなた

うん


そう言ってまた机に向かう健太郎くん




何書いてるんだろう...?


私が少しだけ覗くと
























そこにあったのは何冊もの教科書
あなた

なに、それ

坂口健太郎
坂口健太郎
!!!
私が思わず声を出すと健太郎くんは


その教科書を手でかくした
あなた

隠さなくてもいいのに...

坂口健太郎
坂口健太郎
...ダメだよ
あなた

なんで...?

坂口健太郎
坂口健太郎
これはまだ...決まったことじゃないし
あなた

決まったこと?

坂口健太郎
坂口健太郎
...いいから、気にしないで ね?
あなた

うん...わかったけど...


私は健太郎くんの部屋を出ようとして立ち止まる


一つだけ...聞いておきたいことがあった



あなた

健太郎くん

坂口健太郎
坂口健太郎
ん?
あなた

...本田先生とどういう関係なの?

坂口健太郎
坂口健太郎
.......
あなた

私から聞くのはおかしいかもしれないけど...でも、どういう関係かは教えてくれてもいいんじゃ、

坂口健太郎
坂口健太郎
...俺の、好きな人
あなた

...え?

坂口健太郎
坂口健太郎
だから、俺の好きな人
あなた

坂口健太郎
坂口健太郎
...それ以外の何物でもないよ
あなた

.......

坂口健太郎
坂口健太郎
果耶ちゃんから聞いたってことだと思うけど
あなた

.......

坂口健太郎
坂口健太郎
果耶ちゃんにはちゃんと言ったよ
俺は...同じ好きを返してあげられない

そう言うと健太郎くんは席から立ち上がった



坂口健太郎
坂口健太郎
そういえば、あなたちゃんは...まっけんのことが本当に好きになったの?
あなた

...え

坂口健太郎
坂口健太郎
気になってるのかって聞いたら前は認めなかったけど...
あなた

...好きだよ

坂口健太郎
坂口健太郎
やっぱりそうなんだ?笑
応援するよ
あなた

...健太郎くんの応援はちょっと怖いよ

坂口健太郎
坂口健太郎
なんで?笑
あなた

何されるのか...わかんないから

坂口健太郎
坂口健太郎
変なことしないよ
見守ってるだけだって
あなた

そうなのかな〜...

坂口健太郎
坂口健太郎
じゃあ...あなたちゃんはそっちで頑張って
俺は...遥亮のところ行ってくるから
あなた

.......


そう言い残して健太郎くんは部屋を出ていった




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