流星くんと並んで歩く帰り道
久しぶりに2人で帰るな...
倫也くんのこと...
傘返しただけだったけど、
なんか気になるって言うか...
放っておけない感じ?頼りなさそうに見えるし...
支えてあげたいみたいな??
んー、もう分かんないけど...
その後はシェアハウスにつくまで
他愛ない話をして歩いた
シェアハウスに着くと
私は部屋に向かった
...果耶の言う通り、私にはまっけんは
合ってないのかな...?
今だって、自然に話せる相手は
流星くんだったり...賢人くんだったり...
紫耀、だったり...
紫耀、私のこと今どう思ってるんだろう...?
というか、私が酷いこと言っちゃったからだ
付き合ってなくても一緒に登校したことあるじゃん、とか
...私、最低だ
私がドアを開けようと手をかけると
隣の部屋のドアの前に寄りかかった
健太郎くんがそこにいた
健太郎くんの部屋に入ると
そこは意外と片付けられていた
健太郎くんは私の方を見ている
私は健太郎くんの部屋を出て
自分の部屋に帰った
誰もが私のことを考えてくれてる...
まっけんも、紫耀も、果耶も...
私も、私のことを思ってくれる人達のこと
ちゃんと考えなきゃ
コンコン
ガチャ
紫耀の部屋に入ると
私は適当なところに座った
私が泣きそうな顔をしていたら
私の顔を紫耀の手が包んだ
...紫耀、ごめんなさい
それから...ありがとう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。