第9話

# 9
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2020/01/13 22:07
高杉真宙
高杉真宙
今日から2年生か〜 早いな〜
私の隣に立って独り言を言う男子高校生が
あなた

だ、誰ですか...?

高杉真宙
高杉真宙
あ、ごめんごめん
高杉真宙
高杉真宙
いることに気が付かなかった
あなた

...は

高杉真宙
高杉真宙
そう怒らないでよ?ね?
そう言って私とわざとらしく目線を合わせてくる


なんなのこの人...!?


私のこと身長小さいってバカにしてる...?
あなた

...別に見ず知らずの人に怒ったりなんか...

高杉真宙
高杉真宙
ふ〜ん そっかそっか見ず知らずの人か〜...
あなた

な、なんですか?
それがどうかしましたか?本当の事じゃないで...

高杉真宙
高杉真宙
まさか俺のことを知らない新入生がいるとはね〜...
あなた

...え

高杉真宙
高杉真宙
まぁいいけどね〜
よく分からないことを言われているまま


何も言えないでいると
高杉真宙
高杉真宙
あっ、門開いたよ
目の前の門が用務員のおじさんの手によって


開かれていく


こんな人と話してたらいつの間にか開く時間になってたのか...
高杉真宙
高杉真宙
じゃあ、俺は行くね!でも君とはまた会える気がする!
そう言い残してその人は行ってしまった


なんだったの今の...?


また会える気がするって私はもう会いたくないんだけど...








私はそんなことを考えながら校庭に1歩踏み出した


気づくと周りはたくさんの生徒で溢れかえっていた


みんな新しい学級になるから


浮き足立ってるんだろう







新田真剣佑
新田真剣佑
あなたちゃん!
あなた

まっけん...!

私が1人で下駄箱前にいると


後ろから1番一緒にいて落ち着く人の声が聞こえた
新田真剣佑
新田真剣佑
早く行っちゃったから呼び止められなくて...
あなた

え?呼び止める?

新田真剣佑
新田真剣佑
ここ、2年生3年生がクラス発表見るところなんだよね...
あなた

どういうこと...?

まさか。私...














新田真剣佑
新田真剣佑
うん、新入生は体育館の方に...
ほらやっぱり.................

























私あんなに早く来てたのになんでこんなに


今焦ってるんだろ!?


自分が情けないよ...



私が急いで体育館の方へ向かっていると
岸優太
岸優太
うわ〜やばい!!これ時間何時からだっけ...
独り言がやけにでかい人が私の後ろから走ってきた


待って...こっちの方向に行く人で


今の時間に焦ってるのって...新入生しかいないよね!?
あなた

あの...すみません!私も新入生で体育館向かってるんですけど...!

走りながら思い切って話しかける
岸優太
岸優太
でも今日に限ってなんで起こしてくれないんだよ...
...あれ?聞こえてない?
あなた

すみませーん!!!

岸優太
岸優太
目覚まし時計で起きる練習しといたのになぁ...
これ...本当に聞こえてないの...
あなた

あの!!!!話しかけてるんですけど!!!!

私は思わず立ち止まって後ろを振り返った
するとやっと気がついたのかその人は


私のほうを見て止まった
岸優太
岸優太
え?僕に話しかけてたの?
あなた

そうですよ!

岸優太
岸優太
ごめん...寝坊して急がないと間に合わないんだ...
あなた

それ私も同じなんです!寝坊はしてないけど...

むしろ早く来すぎたぐらいだけど...
岸優太
岸優太
え、君も高校1年生?
あなた

そうです!だから同じ状況かな〜って思って話しかけちゃいました...

今思えばなんで話しかけたのか自分でもよくわからない
岸優太
岸優太
そっか...じゃあ一緒に行こう!
あなた

え、あ、うん!

急にまた走り出したから私も慌ててついていく










体育館に無事着くと


まだ館内はガヤガヤしていて席につくのは容易だった


もうその時にはそれぞれ男子と女子に別れてしまったから


横にその子はもういなかった



名前...聞きそびれたな...


まあいっか...校内で会うよね...



私はそう思い入学式に参加した

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