菜奈先輩と来た場所は図書室だった
私と菜奈先輩は適当にイスに座った
私は菜奈先輩の言うことを
メモして行った
時々質問も挟んで
私たちはずっとまっけんについて話した
図書委員さんが話しかけに来たので
私たちはきりあげて
図書室を出た
そう言って菜奈先輩は歩いていった
私も反対方向に
歩きだそうとすると
急に雨が降り出して
私は急いで屋根の下に戻った
なんでこんなタイミングで雨降るのかな...
傘持ってないし...
あ、そういえば菜奈先輩大丈夫かな...?
そんなことを考えていると
私の後ろから傘が差し出された
私が驚いてその方向を見ると
そこには
さっきの図書委員さんが立っていた
私が言い終わる前に
その子は私の前から走って去ってしまった
名前も聞いてないし...
しかも貸してくれたけど
あの子傘持ってないし...!
良かったのかな...?私だけ濡れないで帰るなんて...
私は不安を覚えたけど
その子の傘をせっかくなので借りて、
家まで帰った
私が傘をさして
歩いていると
前の方から話し声が聞こえてきた
...もしかして、健太郎くんと
本田先生...?
私はそんな光景を見てしまったことを
後悔した
私が家に着くと
遥亮くんが出迎えてくれた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。