ちょっと日付け飛ばします 🔜
土曜日になって、私たちは
家の中で待ち合わせした
場所はリビング
紫耀 side
...可愛すぎる
あなたちゃんがものすごく可愛い
私服見れるって考えただけで昨日寝れなかったのに
本当に一緒に出かけられる日が
こんなに早く来るとは思ってなかった...!
しかも俺の気持ちは分かってるはずだし、
なにかしかけても...大丈夫かな...なんて...
私たちが出発しようと外に出ると
庭でお花に水やりをしていた大志くんがいた
私たちの家の近くにはないから
少し遠くの街まで電車で向かった
向こうの駅に着くと
土日だからたくさんの人がいて
混雑していた
私は人の波に押されながらもそう叫ぶ
そのとき
私の目の前に人が押し寄せてきて
一気に紫耀くんと凌くんが見えなくなった
あれっ、今どこに...
その瞬間
左か手が伸びてきて私の腕を掴んだ
そのままその手に引っ張られるようにして
私は波から脱出する
そう言って顔を上げると
そこにいたのは
紫耀くんだった _____
私が聞き返したその時
あ...れ...?
私たちは二手に分かれて凌くんを探すことにした
凌くんとどこではぐれたんだろ...
私が人の波に押されていた場所に戻ると
空いていたベンチに
凌くんが座っていた
私が近づいていくと
凌くんは私を見上げるように見た
すると
紫耀くんが私たちのところに走ってきた
凌くんはなにか考えている顔をしてから
ベンチから立ち上がって私たちの横に並んだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。