第39話

# 39
4,299
2020/02/15 05:00
ちょっと日付け飛ばします 🔜










土曜日になって、私たちは


家の中で待ち合わせした


場所はリビング
あなた

あ、紫耀くんおはよう

平野紫耀
平野紫耀
お、おはよう...
あなた

どうかした?

平野紫耀
平野紫耀
い、いや...なんでもないよ
あなた

そう?凌くんまだかな〜...

紫耀 side


...可愛すぎる


あなたちゃんがものすごく可愛い


私服見れるって考えただけで昨日寝れなかったのに


本当に一緒に出かけられる日が


こんなに早く来るとは思ってなかった...!


しかも俺の気持ちは分かってるはずだし、


なにかしかけても...大丈夫かな...なんて...
あなた

あっ、きた〜!

成田凌
成田凌
お、おはよう...ございます...
平野紫耀
平野紫耀
おはよう、じゃあ行くか








私たちが出発しようと外に出ると


庭でお花に水やりをしていた大志くんがいた
中川大志
中川大志
3人そろってどこ行くの?
平野紫耀
平野紫耀
大志は知らなかったか?凌の携帯買いに行くんだ
中川大志
中川大志
凌の?持ってなかったっけ?
成田凌
成田凌
.......
あなた

そう、でも私凌くんの連絡先欲しいし...
だから買いに行こうって

成田凌
成田凌
...!
中川大志
中川大志
ふ〜ん...そっか、行ってらっしゃい〜
平野紫耀
平野紫耀
うん、またな
あなた

またね、大志くん




























私たちの家の近くにはないから


少し遠くの街まで電車で向かった





向こうの駅に着くと


土日だからたくさんの人がいて


混雑していた
あなた

離れないようにしてね!

私は人の波に押されながらもそう叫ぶ


そのとき


私の目の前に人が押し寄せてきて


一気に紫耀くんと凌くんが見えなくなった


あれっ、今どこに...



その瞬間

左か手が伸びてきて私の腕を掴んだ


そのままその手に引っ張られるようにして


私は波から脱出する




あなた

ありがとうございま...

そう言って顔を上げると


そこにいたのは











平野紫耀
平野紫耀
.....ほんと、気をつけろよ
紫耀くんだった _____
あなた

紫耀くん...!

平野紫耀
平野紫耀
.....あなたちゃんとはぐれたら俺が普通でいられないし
あなた

...え?

私が聞き返したその時


あ...れ...?
平野紫耀
平野紫耀
...そういえば、凌は?
あなた

凌くん...はぐれた...?

平野紫耀
平野紫耀
...探しに行かないと
















私たちは二手に分かれて凌くんを探すことにした


凌くんとどこではぐれたんだろ...
























私が人の波に押されていた場所に戻ると


空いていたベンチに
















凌くんが座っていた
あなた

...凌くん!

私が近づいていくと


凌くんは私を見上げるように見た
成田凌
成田凌
.....
あなた

よかった、私たち凌くんのこと探してて、ちょっと紫耀くんに連絡...

成田凌
成田凌
...僕のことなんて所詮誰も必要としてないんだ
あなた

え...?

成田凌
成田凌
見てたよ、紫耀くんが助けてたところ...
紫耀くんは僕も見えてたと思う
あなた

そんな...!

成田凌
成田凌
僕のことは引っ張り出してくれなかった
...これが全部本当のことなんだよ、僕のことなんか
あなた

そんなことない!

成田凌
成田凌
.......
あなた

凌くんが見たのはきっと間違いだよ!
紫耀くんがそんなことするわけない...紫耀くんも凌くんのこと必死に探して...わざとはぐれたんだったらそんなことしないよ...!

成田凌
成田凌
...僕、そういう経験あるから分かるんだ
あなた

経験...?

成田凌
成田凌
...君だけは違うって思ってた
あなた

私は何と違うの...?

すると
平野紫耀
平野紫耀
...いた!
紫耀くんが私たちのところに走ってきた
あなた

紫耀くん、ごめん、連絡できなくて...

平野紫耀
平野紫耀
ううん、大丈夫 それより...凌、ごめん、すぐ見つけてあげられなくて
成田凌
成田凌
.......
あなた

凌くん、紫耀くんは本当にそんな人じゃない

平野紫耀
平野紫耀
そんな人...?どういうこと?
成田凌
成田凌
紫耀くん、僕のこと見えてたのに引っ張り出してくれなかったよね?
平野紫耀
平野紫耀
は...!?何言ってんだ、凌...
俺、凌のことは見えてなかったぞ...?
成田凌
成田凌
...そんなこといくらでも言える
あなた

ねえ、お願い凌くん...!3人で携帯買いに行くんでしょ...?こんな所で仲間割れなんかしたくな...

成田凌
成田凌
こんな所でって...!
僕の過去を知ったらそんなこと言えるはずないよ
あなた

過去...?

平野紫耀
平野紫耀
凌、過去だかなんだか知らないけど
成田凌
成田凌
.......
平野紫耀
平野紫耀
俺たちと過去を一緒にすんなよ
成田凌
成田凌
...!
平野紫耀
平野紫耀
俺とあなたは違う、過去の人とは違うんだよ
成田凌
成田凌
.......
平野紫耀
平野紫耀
俺は、凌とわざとはぐれるなんてことしない
凌の連絡先知りたくないなんて思ったことない
凌が必要じゃないと思ったことだってないよ
成田凌
成田凌
紫耀くん...
平野紫耀
平野紫耀
俺もあなたも、凌と連絡先交換したいし凌と携帯これから買いに行きたいんだよ
あなた

過去の事じゃなくて、これからのこと考えよう...?

凌くんはなにか考えている顔をしてから


ベンチから立ち上がって私たちの横に並んだ

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