第124話

# 124
2,339
2020/07/13 08:00
駅から歩く道中


私は出来るだけ流星くんに寄らないように歩いた




さっきの光景がまだ頭の中を回っている


どうしよう...


こんなんじゃ全然集中できない...!





杉野遥亮
杉野遥亮
あなたちゃん
すると、横に遥亮くんが並んできた


あなた

な、なに?

私はまだ心臓の音が聞こえているのを


誤魔化すように明るく言った



杉野遥亮
杉野遥亮
やっぱり...なんかあったんだね?笑
あなた

...!?

杉野遥亮
杉野遥亮
その反応は図星だ?笑
そう言って嬉しそうに笑う遥亮くん



...どういうこと?なんで笑顔なの?
あなた

...なんでそんなに笑顔なの、

杉野遥亮
杉野遥亮
え?いやさ、こうなると思って僕が設定したんだよ、今日の予定
あなた

...どういうこと?

杉野遥亮
杉野遥亮
まっけんが買い物に行きたいって言ってたの偶然聞いてさ、それで今日行くのどうかって言ったんだ
あなた

でも、まっけんには予定があるって...

杉野遥亮
杉野遥亮
それもわざとだよ
その用事が何なのかは知らないけど、わざとまっけんが暇じゃない日にしたんだ
あなた

なんでそんなこと...!

杉野遥亮
杉野遥亮
僕は、はやくどっちつかずのあなたちゃんに決めて欲しかった
あなた

...え?

杉野遥亮
杉野遥亮
中途半端なのは...もうやめた方がいいよ
それは...優しさなんかじゃなくて、傷つけてるだけだ
あなた

.......

杉野遥亮
杉野遥亮
まあ、それでもまっけんのことが好きだって言うなら?笑 僕は応援するけどね!
あなた

.......

杉野遥亮
杉野遥亮
とりあえず...
今日は、あの子たちに頑張らせてあげてよ
あなた

...わかった


遥亮くんはまた笑顔になると


私の横から紫耀の横に走っていった







どっちつかず...か


私、まっけんのことが好きだったのに


流星くんにもドキドキしちゃってたし...



たしかに、どっちつかずなのかも


でも...



まっけんにちゃんと告白してちゃんと振られてから


このままみんなに好かれてたいな、なんて思う





誰に決めるなんて...決められないよ...


































ショッピングモールに着くと



杉野遥亮
杉野遥亮
じゃあ...チーム別になろうか?
遥亮くんがそう提案した
平野紫耀
平野紫耀
え、なんでだよ...!
杉野遥亮
杉野遥亮
その方が動きやすいし?僕は...誰とでもいいけど、みんな希望ある?
横浜流星
横浜流星
じゃあ僕は...あなたと一緒がいい
あなた

え!?

杉野遥亮
杉野遥亮
了解、他は?

いや、そこスルーでいくの!?


流星くん...私とがいいって...え!?



平野紫耀
平野紫耀
俺も、あなたとがいい
あなた

...な、

杉野遥亮
杉野遥亮
おっけ、じゃあ...他、
吉沢亮
吉沢亮
僕も、あなたとじゃないと嫌だ
杉野遥亮
杉野遥亮
わかった、じゃあ他...
あなた

ちょ、ちょっと待って!!

杉野遥亮
杉野遥亮
ん?どうした?
あなた

私と一緒がいいって...そ、それは嬉しい、けどさ...

杉野遥亮
杉野遥亮
なに?あなたちゃんは誰と一緒になりたいの?なんか希望あるとか?笑
あなた

...!!


遥亮くんのバカ...!


そういうこと言いたいんじゃないのに...!



平野紫耀
平野紫耀
え、誰と一緒に行きたいんだ...?
あなた

いや、だから、そういうことじゃなくて...!

横浜流星
横浜流星
仕方ないよ、あなたの気持ち優先しよう
あなた

ちょっと、話聞いて...

山﨑賢人
山﨑賢人
俺、あなたが誰と行きたいって言っても一緒に行く
あなた

...え?

杉野遥亮
杉野遥亮
賢人...
山﨑賢人
山﨑賢人
俺は...悪いけど、もう我慢できねえよ
自分の気持ち抑え込むのも...もう無理だ
あなた

そ、そんな...こと言われても...

杉野遥亮
杉野遥亮
ごめん、僕がバカだった
みんなで行くしかない、これは
平野紫耀
平野紫耀
なんだよ、最初っからそうすればこんなことにならなかったのに、
横浜流星
横浜流星
紫耀、そこまで言わなくてもいいじゃん
平野紫耀
平野紫耀
...ごめん
杉野遥亮
杉野遥亮
僕が暗い雰囲気作っちゃったし...
あとでなんか奢るよ
吉沢亮
吉沢亮
え、ほんとに?絶対だよ?
杉野遥亮
杉野遥亮
なんだよ、こういう時だけ亮は...全く、
山﨑賢人
山﨑賢人
じゃあ...最初の店、行こうぜ


賢人くんの声で


みんなが動き出す


でも私だけがなんだか変な気分のまま、


歩き出した























杉野遥亮
杉野遥亮
...これでよし、
全ての買い物をし終わって


今はベンチで休憩している






平野紫耀
平野紫耀
つかれた...
意外と量が多くて、


みんなで手分けしていたけど


私には持たせられないってみんなが言うから


私だけ何も持っていなかった



あなた

紫耀、大丈夫...?私、やっぱり持つよ、

平野紫耀
平野紫耀
いや、ダメだよ
俺...あなたには持たせないって決めてるから
あなた

え?なんでよ、全然私持つし...

平野紫耀
平野紫耀
...女の子に荷物持たせるやつはいないだろ
あなた

...!


そういう...ことだったの...



みんなも...?


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