体育館から走って出てきた私を待っていたのは
そっか…
体育祭…
実行委員会が最近なかったから
すっかり忘れてたけど…
委員会があれば、まっけんに会うことになる
家でも話すことがないし
学校でなんか特に会いたくないよ…
そんなことを考えていると
私がそう言葉を濁すのを見て、
菜名ちゃんは言った
私がうなずくよりも前に
彼女は私の手を取って走り出した
私たちは荷物をとってから靴箱まで来た
靴を履き替えようとすると
そこには先に倫也くんがいた
またも走り出す菜名ちゃんの背中を
私は必死に追いかけるだけだった
しばらくそのまま走り続けて
ようやく菜名ちゃんは足を止めてくれた
私が息も絶え絶えにそう言うと
振り返った菜名ちゃんは
全然疲れを感じさせない笑顔をしていた
言い返す気力もなく
近くにあったベンチに座り込む私
そう言いながら
私の隣に座った
真剣な顔でそう言う菜名ちゃんは
澄んだ瞳で私を見つめていた
私にはこんなに気にかけてくれる友達がいて
話を聞いてくれようとする優しい誰かがいるんだ
そのことがとても嬉しくて
気がつけば
ぽつりぽつりと話し始めていた
嫌われてないんだって
嬉しかったんだ、私は
あんな酷い言葉をなげかけて
今更だったけどもう一度告白して
でも上手くいかなくて
私はもう本当に嫌われたんだと思ってた
まっけんのことは…
もう本当に諦めなきゃ行けないんだって
そう思ってたんだ
でも
そこに
一縷の望みが 希望が
開けたような
そんな気がした
そうだ、たしかに
すごく簡単な事だった
私は今まさにまっけんのことで
こんなに悩んでしまっているのに
これでなんとも思ってないって…
さすがにありえない、よね、
大変長らくお待たせしてしまい本当に
申し訳ございません…!!
やっとまた再始動したいと思いまして
続き書いてみました…!
前の流れからおかしいところなどあるかもしれませんが
また読んでくださると嬉しいです、、
すぐ続き出せるように頑張ります!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。