家に帰るとなんだか眠くなって、
部屋に戻って寝てしまった
コンコン
私の部屋のドアがノックされる
でも私は起きていない
ガチャ
賢人はまっけんに頼まれて
あなたを起こしにやってきたのだった
そう言いながらあなたに近づいて布団を
剥がそうと思ったその瞬間
賢人の目にあなたの寝顔が映る
賢人 side
なんだこれ...?
なんで俺の心臓がこんなにうるさいんだ...?
あなたの寝顔みてるだけなのに...
なんか...みぞおちの辺りが変な感じが...!
それ以上、賢人はそこにいられなくて
思わずあなたの部屋を飛び出した
夜ご飯になんとか間に合ったのは
結局通りすがりの健太郎くんが
私を起こしてくれたかららしい
ご飯を食べながら話が飛び交う
私は正直まっけんに来て欲しかったから
内心ちょっとムッとした
...まっけんじゃないんだ
私は今日聞いてしまった話を思い出していた
本当は...彼女がいるの?
勉強教えてくれるっていうのも...
別に私のことがそういう意味で心配だから
教えてくれるってだけ...?
私はその真相が知りたくて
健太郎くんに聞いてみることにした
夜ご飯の後...
部屋に戻ろうとしていた健太郎くんを捕まえる
健太郎くんの歯切れが悪い
やっぱり、彼女はいたんだ
でも、今はまっけんを諦めたくない
今日の昼間はあんな話を聞いて
どうしようって悩んでたけど
それももうやめにしよう
まだやってもないのに結果なんてわからない
もしあわよくば私が彼女になれたら...
なんて、見込みないけど
...待ってろ、別れたくない彼女さん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。