バットエンド注意です
ここは異国のある一軒家
そこにあるホコリ被った屋根裏部屋を掃除する一人の少女がいた
少女が見つけたのはひとつの大きな姿見
何故だかこの鏡がとても気になった彼女は掃除を始める
すると....
コンコン
鏡の内側からノックをするひとりの少年が現れたのだ
その容姿はとても彼女に似ていたという
第一印象は最悪だったものの徐々に彼女は彼に自分の世界の話を始める
そうして少女にはたった1人の大切な友人ができたのでした
それから彼は彼女の夢を叶える次々と叶えていきました
彼が使う魔法は万能で彼女の病も彼女の国で起こっていた戦争さえも終わり2人だけの静かな屋根裏部屋に笑いが増えたのです
彼女が昔から夢見ていた幼い頃の記憶、素敵なお城で彼女がお姫様
懐かしいくらいに鮮やかに覚えていた記憶さえも現実となりました
彼女はそっと鏡に手を添え、彼を見つめました
彼は添えられた彼女の手に触れ、一時的に鏡を取り去ったのです
そして2人は静かに指を絡めました
それでも彼の魔法が解けて鏡の世界と分裂されるとどうしても彼女は寂しさを感じてしまうのです
そして彼女は彼と会えない夜は静かに枕を濡らしたという
そして彼はついに彼女に別れの一言を放つ
???side
鏡の向こうは全て客の世界
決して交わらない逆さ合わせの運命
『忘れないで』
それから彼女は古ぼけた鏡を磨き続けているんだとか
そう、彼が帰ってくることを信じて_______
元ネタ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!