第14話

斉藤壮馬と魔法の鏡(短編曲パロ)
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2022/03/13 22:01
バットエンド注意です
ここは異国のある一軒家
そこにあるホコリ被った屋根裏部屋を掃除する一人の少女がいた
あなた

この鏡、なんだか綺麗...

少女が見つけたのはひとつの大きな姿見
何故だかこの鏡がとても気になった彼女は掃除を始める
すると....
コンコン

鏡の内側からノックをするひとりの少年が現れたのだ
その容姿はとても彼女に似ていたという
斉藤壮馬
こんにちは、お嬢さん
あなた

きゃぁああっ?!

斉藤壮馬
あぁ、そんなに驚かないで
斉藤壮馬
不振なものじゃないんだよ
あなた

よ、よくそんなこと言えますね?!

第一印象は最悪だったものの徐々に彼女は彼に自分の世界の話を始める
あなた

私は生まれつき体が悪くてね、お外で遊んだことがないの

あなた

だから友達もいなくて...

斉藤壮馬
友達、欲しい?
あなた

それは欲しいよ、だってこうやってお話してると楽しいんだもん

斉藤壮馬
じゃあ僕のこと、初めて出来た友達ってよんでもいいよ
あなた

本当?!

斉藤壮馬
うん
そうして少女にはたった1人の大切な友人ができたのでした

それから彼は彼女の夢を叶える次々と叶えていきました
彼が使う魔法は万能で彼女の病も彼女の国で起こっていた戦争さえも終わり2人だけの静かな屋根裏部屋に笑いが増えたのです

彼女が昔から夢見ていた幼い頃の記憶、素敵なお城で彼女がお姫様
懐かしいくらいに鮮やかに覚えていた記憶さえも現実となりました
あなた

(夢見た願いは全て叶えてもらった)

あなた

(でも....なんだろう、この寂しいかんじは)

斉藤壮馬
どうしたの?
あなた

.....なんだか寂しい感じがするの

斉藤壮馬
寂しい?
あなた

うん

あなた

....ねぇ、お願い

あなた

この手をずっと離さないでいてくれる?

彼女はそっと鏡に手を添え、彼を見つめました
斉藤壮馬
....うん
彼は添えられた彼女の手に触れ、一時的に鏡を取り去ったのです
そして2人は静かに指を絡めました
あなた

ずっとこのままでいられたらいいね

斉藤壮馬
....そうだね
それでも彼の魔法が解けて鏡の世界と分裂されるとどうしても彼女は寂しさを感じてしまうのです
あなた

(お願い....今すぐにここに逢いに来て....)

あなた

(ずっとこのままだって言ったのに)

あなた

(お願い....もう一度だけ名前を呼んで...)

そして彼女は彼と会えない夜は静かに枕を濡らしたという


そして彼はついに彼女に別れの一言を放つ
斉藤壮馬
もう行かなくちゃ
あなた

いや、行かないで...

斉藤壮馬
僕の魔法が解けてしまう前にお別れをいえて良かった
あなた

お別れなんて言わないで....

あなた

お願い、だから....グスッ

斉藤壮馬
泣かないで
あなた

....行かないで

???side

鏡の向こうは全て客の世界
決して交わらない逆さ合わせの運命
斉藤壮馬
君がくれたものを僕は返しに来たんだよ
斉藤壮馬
君の笑顔も涙も....僕はずっとずっと忘れないよ
斉藤壮馬
だからさ、あなたも僕のことどうかずっと...






『忘れないで』





あなた

壮馬っ....!

あなた

(あぁ、ずっとあのままでいられたら良かった)

あなた

(私は魔法なんてなくてもずっとあなたのそばにいたい)

あなた

ねぇ....お願い、もう一度ここに逢いに来てグスッ

それから彼女は古ぼけた鏡を磨き続けているんだとか
そう、彼が帰ってくることを信じて_______
元ネタ

プリ小説オーディオドラマ