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第1話

1.お隣さんはルームメイト
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2018/12/26 14:34
1,お隣さんはルームメイト

ハロー☆私の名前は星空 優梨奈。(ホシゾラ ユリナ)
クラスメートに名前も覚えてもらえない、いい所なしの超シンプル女子。
星空、なんて綺麗な苗字だね、とか言われるけど、私はあんまり気に入ってない。だって、大体の人が私の顔を見てがっかりしてしまうから。綺麗な苗字で美少女なんて、少女漫画じゃあるまいしそんなのありえないよ!そういう訳で、クラスメートに名前も覚えてもらえないんだ。
シンプルなのは外見だけじゃない。
成績だって、中の下。体育なんてほぼ空気状態…。
でも、その普通な生活が、幸せだったりして…。だって私目立つの嫌いなんだもん!って言うのは親の前だけ。そんな言い訳をして逃げてきたのには自分だ。
本当は、テストの点数はいつも満点で、みんなの前で発言したりして…なんて夢見てるけど、人見知りっていう性格のせいで外見だけじゃなくて、中身も駄目な人になっちゃったんだ…。
「優梨奈~!隣に引っ越してきた人に挨拶して~!」
1階から私のいる2階まで響き渡るお母さんの声。引っ越してきた人か…。優しいおじいさんとかおばあさんとかがいいなっ!
そんなことを考えながら、1階へ降りて慌ててお母さんのいる玄関に行く。
ドアの前にいたのは…。
「古山 志葉。(フルヤマ シバ)12歳です。」
低いテノールの声。ぶっきらぼうな態度。それに、それに、同い年の男子!!!
私の一番苦手なタイプの人だ…!!!
頭の中は1人でパニック状態。
「優梨奈、挨拶は?」
お母さんにそう言われてハッと我に戻る。
「星空 優梨奈…です…じゅっ、12歳です…」
震えてる私の声。へ、変な人だと思われたよね、絶対。下向いたままだったし、病んでると思われたかな。ぼっちではあるけど病んではない。
チラッと顔を上げて古山君の方を見ると、べーっと舌を出してくる。ビクッと少し飛び上がって驚く私の反応を見て、古山君は小さく笑った。
うぅ…。よく見ると…、っていうか、どんな見方してもイケメンだし、かっこいい笑顔。でっでも!さっきの挨拶の仕方とか嫌だし、友達にすらなれそうにない。人は第一印象が大切ってよく言うし。
その時、ドタドタと誰かが走ってくる音。何かと思って振り返ると古山君にどことなく似た大学生くらいの男の人がいた。
「志葉~っ!ごめん!家爆発して家がなくなった。引っ越してきたばかりでごめんっ!」
えっと…どちら様?古山君の知り合いかな…。男の人がお母さんと私をみると目をまん丸にして口を開いた。
「遅れました!ボク…私は、志葉の兄の古山 羽柴(ハシバ)ですっ!一応科学者で、よく失敗します。今もそのせいで家が…。今日ここに来ましたが、今から出ていきます…。さよなら。」
今日ここに来たのに、もう出て行っちゃうって…。そんなの初めて聞いた…。
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母「家がないならうちへ来る??」
へっ?お母さん!?何言ってんの!?
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いぬになりたいねこ
いぬになりたいねこ
次回、第1章お隣さんはルームメイト後編 からやりたいと思います!
星空 優梨奈
星空 優梨奈
し、志葉君がうちへ来る!?
いきなり始まるドキドキな展開にご、ご期待下さい……。
古山 志葉
古山 志葉
言葉がおかしくても、無視して読んでください。
いぬになりたいねこ
いぬになりたいねこ
では、また次回!

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