あなた『ないッ』
私はその神社の建物の中を漁っているが出てくるのは埃とカビ。
書類なんてひとつもなかった。
あなた『ッ…!!あった!!!』
諦めかけていた時、ひとつの書類を見つけた。
誇りを手で払い書類を開く。
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紗奈家
紗奈家に_幻想という術式__継いでき__代__
の名__がある。
1代目…紗奈心波
2代目…紗奈篠賀
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・
・
10代目…紗奈一美
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途切れ途切れだがそこにはしっかり。
あなた『紗奈…一美』
と、書いてあった。
紗奈ちゃんはこの神社が家だったんだ。
確か初めは人がいたよな。
でも呪霊の方のお母さんが皆殺しに。
その時確かに見たな。
幼い紗奈ちゃんを。
私と同い年だから、6歳。
あの歳で術式を使えたのか…。
私は悪いことをしたな。
紗奈ちゃんの家族を殺したなんて。
あなた『さらに酷いやつだ』
あなた『…リス…』
ふと思った
リスは…元々野生なんだ。
あまり私と一緒に居ちゃいけない。
私がいるだけでこの山の動物の生態系が崩れてしまう。
それは動物達にも私たちにとってみあんまり良くない。
これはこのリスのため。
あなた『ごめんねまた、来るから』
リスを山に置いて、私は山をおりた。
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なんかくらいよねごめんね。
この後は明るいような展開にしてくッッ!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。