第10話

九話
1,446
2021/02/06 07:09








あなた『すごい人……』








都会に来てみるとそこは人で溢れかえっていた












あなた『うぅ、人酔いする……』





都会に出てみれば人酔いするわ周りによくわからん文字いっぱいだしうるさいし…













私はそれに耐えられず近くにあった路地裏に入っていった









あなた『はぁ、、、どうしよ』








都会に来たのはいいものの





グゥゥゥ~








あなた『お腹空いたァァァ』








壁によりかかりながらそう言うとヒョコッとポケットからシマリスが出てきた









あなた『ん?どうしたの?』








するとリスは無言でポケットから出てきてそのまま路地裏から出ようとした






あなた『えっ、ちょ…!』




気づいた時には遅く




見失ってしまった









あなた『……大丈夫いずれ戻ってくる』







そう自分に言い聞かせてしゃがみこんではフードをさらに深く被る









あなた『お母さん……会いたいよ』










また動物達と話したい




仲良くご飯を食べたい




また追いかけっこしたい






また特訓したい










また暗い夜にひとつの灯りをともして星を眺めたい











あなた『せめて……最後の言葉くらい言わせてよ』

















タッタッ








あなた『?…あ、リスさん』















するとリスは多分盗んできたであろうお菓子…?の箱を口にくわえていた











あなた『え、、盗んだの?』











リス『〜〜〜』









あなた『動物だから許される…か』








まぁ、いいよね






あなた『……パクッ』







お菓子の箱を開けて
さらに包んである袋を手で器用に開けて
中にはクッキーのようなものがふたつあったので
ひとつはリスにあげた










あなた『もぐもぐゴックン』









元々あまり食べない体質だからか






それとも病気なのか






分からないけど私はクッキーひとつ分で十分だった










あなた『……リスさん』







リス『??』







あなた『今度はさほかの路地裏とかで』





















“人を殺さない?”















あなた『お母さんだって殺してた』












あなた『生きるためだったらいいんだよね』


















私の親もそうだから





自分が幸せならそれでいい





自分の都合がいいならそれでいい






他の男と浮気して






その方が幸せだから







その男と作る子供の方がいいからって






幸せだからって






私を捨てたんだ






























あなた『私も食べ物があれば幸せ……』












あなた『だからいいよね……』









食べ物が欲しいから脅しても





ストレス発散として殺しても


























┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈







生儺華『人ってね自己中心的すぎるの』







生儺華『だからあなたの親は自分が幸せになりたいからあなたを捨てたの』








┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





























人って自己中心的なんでしょ












私も人だよ











だから














何をしても



















いいんだよ…ね?





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




( 'ω')ファッ!?



お気に入りが増えているだと!?




(இ௰இ`。)




まじで嬉しいぃぃ!!



久々に喜びというものを味わったよ


これからも、主をよろしくお願いします!



じゃあ次回お楽しみに!!

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