第18話

十七話
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2021/02/13 03:54



コツコツコツ




廃ビルに私の足音が響く。


あなた『ほんっとどこにいるの…』



ビルの中をぐるぐる回っているが一向に呪霊は出てこない。




あなた『こういう時は頼るのがいいかな...』




するとポケットがモゾモゾと動く。



あなた『お、おはよう』



ポケットからリスがひょこっと顔を出す。



あなた『起きて早々悪いけど頼み事していい?』




リスはコクっと頷く。



あなた『お母さんと同じ気配探してくれない?』



するとリスはコクっと頷き、冷たい床に降りては呪霊を探す。



リスはずっとお母さんと一緒に暮らしてきた。

それはあの山に住んでる動物達も、


だからといって『呪霊』ではどんなものか分からず


お母さんと言わないと何を探せばいいのか通じないのだ。


そして私は今、リスの後を追っている。



すると急にピタリとリスが止まる。




あなた『……ありがとうリス』



するとリスはまたポケットの中に潜る。



着いた先は事務室に使われていたと思われる場所。


そこにはまるでマネキンのような、人のような形をした呪霊がいた。





あなた『さぁ、どうしようか』



私の術式は天秤



攻撃されるか、自分で何かしら損をしない限り相手に攻撃はできない。

まぁ普通の身体能力でも行けなくはないが…



あなた『どんな手を使ってくるのか…』



お母さんは言っていた。


相手が分からない場合はむやみに攻撃しない。と



あなた『フっ!』


私は足元にあった小石を試しに呪霊に投げた。



カツンっと小石が当たる音がする。



すると、今度は呪霊がその小石の何倍もの大きさの石をこちらに投げつけてきた。





あなた『おわっ!?』



私は咄嗟に避ける。



あなた『あんな大きな石、どっから出したのか…』






でも、それを探すのがまた面白い。










あなた『……フフっ』



















さぁ、楽しい楽しいお遊び殺しの時間です。









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なんか変なところできってしまいましたね(^^;;



では次回お楽しみに!!

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