あなた『先生これは?』
私の手元にあるのはクマ…?のぬいぐるみ。
五『?ぬいぐるみだけど?』
あなた『いや、そうじゃなくて…』
五『そのぬいぐるみはただのぬいぐるみじゃない』
五『その熊に一定の呪力を流し続けないと…殴って来る』
あなた『…パワハラですね』
もうこの熊は起動してるらしく
一定の呪力を流しているが…
虎『んもぉぉぉう!!!』
悠仁は上手くいってないのか殴られてキレてる。
あなた『まぁまぁ…』
落ち着いて、と言おうとした途端。
あなた『ッいっった!?巫山戯んな!!』
私も殴られました。
腕でガードしたから良かったけど顔面だったらやばかった。
五『ほらほらー2人とも怒らないの〜』
呑気にどの映画にするか見ている五条先生。
あなた『……なんかムカつく』
虎『…奇遇だな俺もだ』
五『まぁまぁ……あ、この映画なんてどう?』
五『主人公が最後派手に死ぬんだけどね〜』
虎『先生すんごいネタバレ』
五『あ、ごめんね』
あなた『じゃあまずそれでも見ましょ』
五『OK!』
五条先生はCDをセットする。
その間も一定の呪力を流し続ける。
五『はい!じゃあ僕は用事があるから終わったら適当にまた見といてね〜』
そう言ってフラフラ〜っと出てってしまった。
あなた『はぁ……見るか』
虎『だな』
私はリモコンの再生ボタンを押した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!