第21話

夏祭り①北→二階→藤ヶ谷side
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2020/06/20 03:18
戸塚
北山
北山
トッツー


久々のトッツーとの御対面、俺は嬉しくてトコトコと小走りで走って行ったんだ、すると「ズテン!」

戸塚
あっ
北山
ふえっ、転んだ痛い太輔えぇ~っ
藤ヶ谷
はいはい、クスッ


(すっかり甘えんぼさんの俺、だってめっちゃ太輔が優しいんだもん戻って来てからずっと)

河合
なぁ甘やかしすぎじゃね?
北山
むむっ、郁人あっちへ行け
河合
およっ、この河合ちゃんを邪険に
するわけ
戸塚
まぁまぁ、ハハッ
河合
あんなに面倒を見てやったのに
北山
はっ?お前は俺を浴槽に浮かせ喜んでいただけじゃん
藤ヶ谷
なに、それ本当か
河合
あ、いやぁ…ハハッ
藤ヶ谷
郁人、キッ
河合
あれは、ほら体力作りさ泳ぐ練習の…なっ
北山
泳げないお前に言われたかない
藤ヶ谷
ちっとも説得力がないし
河合
あはっ
戸塚
確かに、クスッ


(それより今日はもう1人…いや二人と対面する予定になっている、けどまだ来ていないみたい)

戸塚
今頃きっと横尾が話をし、こっちへ
向かっているはずさ
北山
んだか


(でも驚くだろな、まっ…仕方がないけど)





・二階堂side

(えっ、ミツが)

二階堂
ほんと?本当に見つかったの
横尾
正確には行方不明になった、その日に保護されていたんだけどな
二階堂
誰に?
横尾
太輔
二階堂
‥‥っ


(ガヤ!?)

横尾
これには事情があって


ワッターの話を聞き俺は何故ガヤが最初ミツのことを聞いた時あんなにクールだったのか、全てがやっと理解できたんだ。そして改めて思った申し訳なかったと、その上で…

二階堂
Thank Youガヤ、ありがとうミツを
いち早く見つけてくれて
千賀
ニカ
二階堂
本当に感謝だミツ怖かったよなゴメン俺なーんにも知らなくて
横尾
大丈夫だよニカ、あいつはお前のこと大好きだから
二階堂
ワッター、ぐすんっ
千賀
いい話だ、ううっ…


(うえっ、こいつめっちゃ泣いている、アハッ…可愛い)
それから、みんなが集まっているという体育館の裏へ行き。

二階堂
ミツうぅ
北山
ニカ!
二階堂
ミツ、会いたかったよ~グスン
北山
俺も心配かけてゴメンな、ヒクッ
二階堂
ううっ、ミツ
北山
なんだ、ヒック
二階堂
ちっちゃくて可愛い~ギュウ
北山
んぎゃあ~潰れるぅ


(あははっ、この時のガヤの顔ったら)

藤ヶ谷
こらぁ~ニカ、ひろを握り潰す
んじゃね放せ


(あははっ)

こうして俺達は一致団結をし、みんなでミツが元に戻れる方法を探すことにしたんだ「必ず絶対に戻れるから、それまで待っていてねミツ」







・藤ヶ谷side
北山
やぁーだ、やぁーっ
横尾
ミツ、逃げないで
藤ヶ谷
ぷぷぷっ、あははっ


俺の部屋で小さなひろを必死で追い掛けているワタ

横尾
太輔、少しは協力して頼んだの
貴方でしょ
藤ヶ谷
だって…さ、ぷっはは


お腹を抱えて笑う俺に文句を言うワタ、その数分前

横尾
制服を?
藤ヶ谷
作ってあげたいんだ、あとちゃんと
したパジャマとか浴衣を


「下着、洋服なんかも」そう言ったらワタがサイズを測らなくちゃって言い出し、でも…

北山
じょ、じょーだんじゃない
横尾
ミツ
北山
やだっ、絶対にやっ


「ただでさえ小さいのに」

北山
そんな1cm、いやミリ単位で測られるだなんて堪えられないわ
横尾
そんなこと言わずに、ねっ?ぴったりのサイズの方がミツもいいでしょ
北山
やなもんはやなの~


(で、この始末…クスッ)

横尾
太輔えぇ、ハァ
藤ヶ谷
あぁ~もう分かったって、ひろおいで


呼ぶとダッと手の中へ飛び込んで来る、その瞳を
ジッと見つめ。

藤ヶ谷
俺、ひろといろんな所へ行きたいんだ
北山
例えば?
藤ヶ谷
海とか温泉、それに動物園
水族館もいいな


すると、瞳をキラキラと輝かせ。

北山
俺も行きたい、んふふっ
藤ヶ谷
だったら服は必要だろ
北山
ん~でも
藤ヶ谷
制服だって俺、ひろと一緒に着て学校へ行きたいんだけどダメかな?
北山
それは…
藤ヶ谷
サイズは、ひろには分からないようにする誰にも言わない約束するよ
北山
本当か?
藤ヶ谷
あぁ、ワタそうだよね?
横尾
もちろん
藤ヶ谷
ねっ、ニコッ
北山
んじゃ、ちょっとの間だけ我慢する
藤ヶ谷
いい子、ふっ


「なんか俺ひろを手なずけるの上手くなってない?クスッ」そして、ようやくサイズを計り終えたワタは

横尾
じゃ帰るね出来上がり楽しみにしてて


(持つのは裁縫、料理ができる友…なーんちゃってThank Youワタ感謝しているよ)




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