第25話

告白、そして②宮→北→藤ヶ谷side
221
2020/06/22 07:27
(花火かぁ…)
俊くーん
宮田
なぁ~に母さん
スイカを切ったから降りて
らっしゃーい


(夏休みに入ってからタマと連絡がつかない、なんで?どうしてだろう)

俊くーん
宮田
はーい今、行くぅ


こんなこと初めてで、俺は不安で堪らず。

あなた夏休みは何処にも行かないの?


相変わらず告った返事はくれないし…

宮田
だってタマと連絡がつかないんだもん


(ねぇ~俺のこと、どう思っているの?タマ教えて)

だからって閉じ籠りで
宮田
わっ、スイカ超うまそ


楽しみにしていた夏祭りも今年はお預け、大好きなタマがいないから。

ちゃんと手を洗ってからにしなさい
宮田
はーい


だから、俺はキタミツが元に戻ったことをまだ知らないでいた。

宮田
いただきまーす、パクッ、うん美味い
たまには出掛けて来たら?


タマが、横尾さんの所にいるだなんで思いもせす。

宮田
いいのいいの


引きこもりの如く毎日、部屋で過ごしていたし。







・北山side

元に戻れた俺は太輔と一緒に自分の家へ帰って来ていた。

北山
うっわ、めっちゃ緊張する
藤ヶ谷
自分のうちへ入るのが?
北山
だって、だってさ


(何ヵ月ぶり?)

あれから時々、母さんに電話をし話はしたりしてたけど。

藤ヶ谷
じゃ俺、帰るね
北山
太輔!


ギュッと、浴衣の袖口を掴む。

藤ヶ谷
暫くは、おばさんと一緒に過ごして
あげな
北山
うん、でも
藤ヶ谷
あとで連絡するよ
北山
絶対?
藤ヶ谷
ふっ、必ずね


グイッと、その手が俺の顎を上げ。

北山
んっ、ビクン


チュッと重なった太輔の唇…

北山
太…輔
藤ヶ谷
ほら、おばさん待ってるからさ


コクンと頷き小走りで家の中へと入った「もう、俺たち離ればなれじゃないよな?」心の中で呟き深呼吸をし。

北山
ただいまぁーっ


とたんドタドタドタッと、物凄い足音が聞こえ。

ひろ、宏光
北山
ただいま母さん
お帰りなさい、ニコッ


その晩のこと…

やぁ~ね、どうしたの?小さな子に
戻ったみたい、んふふっ
北山
母さんの匂いがする
ふっ、甘えんぼさんね


久し振りに俺は、母さんと一緒の布団で寝た。

(ごめんね母さん…でも俺、太輔が大好き愛しているの。だから孫の顔は見せてあげられないけど本当にゴメン、けど凄く幸せだから太輔と出会い恋に堕ち産んでくれて有り難う心から感謝しています)







・藤ヶ谷side
お帰り、お祭りは楽しかった?
藤ヶ谷
うん


ひろのいないポケット、ひろのいない自分の部屋、何気に枕元を見てしまう。

藤ヶ谷
ふっ
どうかした?
藤ヶ谷
いや、なんでもない
お風呂へ入って来たら?
藤ヶ谷
あぁ


俺のほうが堪えられそうにもない、あまりにも近くにい過ぎたせいか既に恋しくなっている。

(今頃、どうしているのかな?久し振りにおばさんへ甘えたりしているのだろうか)

トルルル~

横尾
太輔、どうかしたの?
藤ヶ谷
ワタ
横尾
んっ?
藤ヶ谷
眠れない
横尾
はあっ?


すっとんきょな声を出すワタ「仕方ないじゃん眠れないものは眠れないんだからさ」そう言うと。

横尾
だからって、そうだミツと旅行にでも行ってきたら、ねっ?
藤ヶ谷
だめ
横尾
どうして?
藤ヶ谷
また、おばさんに寂しい思いさせ
ちゃうから
横尾
ん~ならねぇ


どちらかの家に片方が泊まる、とか?

横尾
夏休みだし、ニヤッ
藤ヶ谷
んまぁ~


そうワタに言われ「宏光くんちへ?」訝しげに言ったお袋を頑張って説得し数日後。

藤ヶ谷
お願いします
あ、はぁ…
北山
太輔?
藤ヶ谷
なんでもお手伝いします、ですから
夏休みの間だけ


こんな突拍子もない行動を起こすのもひろ、お前の傍にいたいから。