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第32話

もう1つの世界last北→藤→北side
229
2020/06/25 10:00
北山
うっお~なにこれ美味しそう
横尾
ミツ、日本食に飢えているって
言ってたでしょ


海外ロケから帰って来た次の日に、横尾さんが来て作ってくれた沢山の料理。もちろんアルコール付きで、数時間後かなり酔っ払ってしまった俺は。

横尾
ところで、この鏡はなんなの?
北山
んっ?ふふふっ、ヒ・ミ・ツ
横尾
教えてよ
北山
や~だね
横尾
いいじゃん、ねっ?


それは、骨董屋のような店へ行ったとき。

北山
願いが叶う鏡?
.
そう言われていますが本当のところは定かではありません
北山
へぇ~
.
こういうの興味あるんですか?
北山
あるっちゃ~ある無いっちゃあない
.
はっ?
北山
ガハハハッ


別に、信じていたわけではないけれど。

横尾
買って来ちゃったってわけ、クスッ
北山
まぁーね、ふっ
横尾
つまりミツには叶えたい願いが
あるってことだ
北山
どうだろ


が、その先の記憶がイマイチ覚えてなくて「なんせ俺、 酔っ払ってたし」そう言ったら藤ヶ谷。

藤ヶ谷
ちょっと待って知ってたの?ワタ
そのこと
北山
おう、んふふっ
藤ヶ谷
あいつ~チッ


(んっ?)

藤ヶ谷
それで北山は、この鏡に何を
お願いしたんだ?


(だからぁ~言えるわけないじゃん、あれ…)

北山
モニョモニョモニョ、ゴニョゴニョ ゴニョ
横尾
ミツ、なに言っているのかサッパリ
分からない
北山
藤ヶ谷と両想いになれますように
横尾
あはっ


「あぁーっ」大きな声で叫んだらビックリしたような顔をし藤ヶ谷が俺のことを見た。

(あちゃー言っちまってたんだ俺、あらら…)




・藤ヶ谷side

とつぜん、大きな声で叫び声を上げた北山に。

藤ヶ谷
今、何か思い出したでしょ?


そう聞くと。

北山
うんにゃ


と、言いつつもクリッとした瞳が挙動不審のごとく落ち着きなくキョロキョロと視界を彷徨っている。

藤ヶ谷
俺の目は誤魔化せやしないよ


(何年、お前と付き合っていると思ってるんだ)

北山
ガハハハッ
藤ヶ谷
笑って済まそうとしても、そうは
いかない
北山
別に、んなんじゃ
藤ヶ谷
だったら教えて
北山
やだ
藤ヶ谷
どうして?


またまた顔を赤くする北山「それって、つまりそういうこと?」

藤ヶ谷
北山?


問い掛けるように名前を呼ぶと、ソワソワと視線を逸らし「俺、期待しちゃうけどいいのかな?お前が自分と同じ気持ちだって」

さり気なく肩を引き寄せクイッと顎に手を掛ければ見つめる瞳の中に互いの想いが交差し再び俺は…

藤ヶ谷
ちゅっ
北山
んっ、藤…ヶ谷、ん


舌を絡め貪るようにキスを交わす。

北山
…っは、ハァハァ、おっ、お前‥なぁ
藤ヶ谷
よし決めた
北山
はっ?何を


キョトンとした顔をする北山に。

藤ヶ谷
俺、今日は北山んちに泊まってく
北山
はあっ?ダメだって、だっ


ギュッと抱きしめ何度も、何回もその唇を奪い。

北山
ちょ、藤ヶ谷、なぁ


「嫌なら突き飛ばしてごらんよ、俺のこと拒めるのなら」そんな想いを込め…

(幻なんて見ないでちゃんと俺のことを見て、こんなにもお前が大好きなんだから)





・北山side

藤ヶ谷が、何度もキスをしてくるたびに心はキュンと切なく震え。

藤ヶ谷
ヤバい、どうしよ我慢できなく
なってきた


「えっ、ちょちょーっと待ってまだ早い」俺を抱き上げ、すくっと立ち上がり。

北山
おっ、降ろせ、どこへ行くつもりだ
藤ヶ谷
しーっ、ニコッ


ドックン、その笑顔に心臓が跳ね上がった。そして連れて行かれたベットの上「マジでか!?」

北山
藤…ヶ谷
藤ヶ谷
だめ?


優しく見つめながら、そう言う。

北山
あ…ぁ‥


俺は言葉を返すことができず、すると。

藤ヶ谷
ダメか、そうだよね


藤ヶ谷はガッカリした表情をし「ズキッ、俺は」

北山
その…もう少し‥してから
藤ヶ谷
そぉ?
北山
う、うん


思わず、そう言ってしまう。

藤ヶ谷
だよね、ちゃんと付き合って
からにしよ


(えっ、付き合う?)

藤ヶ谷
北山、俺と恋人として付き合って
下さい
北山
えぇーっ!?


唐突に…

藤ヶ谷
そんなに驚かなくてもいいじゃん
北山
まっ、マジでか?
藤ヶ谷
本気さ、クスッ


驚きのあまり、目をパチクリしていると。

藤ヶ谷
クスッ、クスクスッ、返事をしてよ
北山
あ、よっ、よろ…しくお願い‥
しま…す?
藤ヶ谷
なんで最後、疑問系なわけ
北山
いや、あぁ~なんと…なく?ねっ ハハッ
藤ヶ谷
クククククッ


笑われてしまった、でも。

藤ヶ谷
じゃ、一緒に寝る?
北山
あ、はい、えっ
藤ヶ谷
ぷぷぷっ


俺の願いは、藤ヶ谷と両想いになること。

藤ヶ谷
北山、緊張しているの?
北山
しっ、してないって、なんで俺が
藤ヶ谷に
藤ヶ谷
ふっ


ギュッと抱きしめられた、腕の中は温かく。

北山
くっ、苦しいってば
藤ヶ谷
ずーっと一緒にいよう
北山
藤…ヶ谷


チュッ!

本当に鏡が叶えてくれたかどうかは分からないけど俺達は、それがきっかけで付き合うことになったんだ長~い片想いの末に。

翌朝、窓から差し込む日射しを受け目を覚ませば。

北山
んっ?んん、うんぎゃあぁーっ
藤ヶ谷
なっ、なに!?どうしたの


(藤ヶ谷がいる、俺のベットの中に藤ヶ谷がぁ~)

藤ヶ谷
北山?


「ペシッ、ペシッ、ペシッ」俺のことを覗き込む、その顔の頬を両手で叩き。

藤ヶ谷
痛いって、クスッ
北山
藤…ヶ谷?
藤ヶ谷
うん、ニコッ
北山
なんでここに?あっ
藤ヶ谷
思い出した?俺たち昨日


カァーッと顔が熱く火照って真っ赤になっているのが自分でも分かった、その胸板に顔をうずめ。

藤ヶ谷
ねぇ毎回その反応をするわけ?クスッ


(だって、だってさハズいし)

藤ヶ谷
顔を上げてごらん
北山
‥‥‥
藤ヶ谷
この鏡なんだけど
北山
んっ?


藤ヶ谷は言う、元あった店へ返すわけにはいかないが。

藤ヶ谷
俺としては北山の傍に置いときたく
ないというか
北山
なんで?
藤ヶ谷
言わせるの理由
北山
えっ、あ…うん


(つまり妬いているんだ、嬉しいような照れ臭いような、アハッ)

北山
んふふっ
藤ヶ谷
なにニヤけているの
北山
べっ、別に
藤ヶ谷
ふっ


けっきょく2人で相談し決め。

横尾
だからって、どうして俺の所へ持ってくるわけ
藤ヶ谷
ワタしか考えつかなくて、アハッ
北山
横尾さん宜しくお願いします、ペコリ


そう言って、両手で差し出せば。

横尾
しょうがないなぁ面倒みますよ、ふっ
北山
やったぁ~
藤ヶ谷
Thank youワタ


「さすがは キスマイのお母さん」それから数日後。

二階堂
えぇーっ、マジで!?
千賀
ガヤさんと宏光、付き合うことに
したんだ
宮田
おめでとーう、これで俺達に続き
玉森
はっ?俺とおまえ別れたんじゃ
なかったっけ
千賀
いっ、いつ!?
玉森
昨日
宮田
タマさん冗談はやめて
玉森
いや、お前と付き合っていたこと
自体が冗談だし
二階堂
あはははっ


(今日も、いい天気だな)

藤ヶ谷
北山、今日お前んちへ泊まりに
行ってもいい?
北山
あ、うん
藤ヶ谷
そろそろいいでしょ


ニコッと微笑む藤ヶ谷に、コクンと小さく頷いた。「1つなりたい」それも俺の願いだったから。




end―


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