ハッシーの家へ行ったら…
まさか、ここで五関と遭遇してたなんて思いもせず俺もワタ郁人も驚いてしまう。
(五関…はぁ)
俺達は順序隔て、こいつに事情を話して聞かせたんだ。
トルルル~
(良かった、これでやっと)
(はぁ~またか…)
取り合えず俺達は、塚ちゃんが到着するのを待つ事にし「まずは話を聞いてから」そう思い。
・玉森side
宮田んちへ行くと、まだ帰ってなくて。
門の前で待っていたら汗を掻き掻き走って来る姿が見え。
ガチャ!
バタン!
(誰も誉めてないし…)
それから宮田の部屋へ行き、こいつは汗を掻いたからとシャワーを浴びに浴室へ。そしたら、目の前のリュックのチャックがジジジジーッと。
(えっ)
小さなミツが、出てきたんだ。
ギュッと、その身体を掴み。
ミツをポケットに入れると。
ガチャ、バタン!
「んふふっ、いいのを見つけちゃった」俺はルンルン気分でミツを家へと連れて帰る宮田がビショ濡れのスッポンポンで叫んでいただなんて気にも止めず
・宮田side
お風呂から出た俺は、ただ茫然と立ち尽くしていた「なんで?どうして帰っちゃったのタマ」
その頃、ある家の中では。
自分の家に、向かってくる6人の男たち。
なーんてこと思いもせずに俺は…
部屋に戻ってからもヘコみまくっていたんだ「ピンポーン」恐怖の時間が今まさに迫り来ている事など知るよしもなく。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。