第15話

追跡②藤→玉→宮田side
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2020/06/15 04:07
ハッシーの家へ行ったら…

藤ヶ谷
ごっ、五関!?
河合
あれあれ?もしかして昨日も来てた
五関
うん、あっそういえば北山に会ったよ
藤ヶ谷
えっ、どこで?
横尾
ちょっと待て会ったって今、ミツは
五関
ちっちゃくなってた
2人
‥‥っ


まさか、ここで五関と遭遇してたなんて思いもせず俺もワタ郁人も驚いてしまう。

河合
どうして言わなかったんだよ
五関
いや、それよりなんで小さかったの?あいつ


(五関…はぁ)

俺達は順序隔て、こいつに事情を話して聞かせたんだ。

五関
ふーん、なるほど
藤ヶ谷
で?今、何処にいるわけ
五関
たぶん塚ちゃんと一緒じゃないかな
携帯に掛けてみようか


トルルル~

塚田
もしもし塚ちゃんだよぉ
五関
塚ちゃん、そこに北山いる?


(良かった、これでやっと)

五関
えっ、いない
藤ヶ谷
‥‥っ
河合
どういうことだよ
五関
うん、うん、気がついたらいなく
なってた
藤ヶ谷
ちょ貸してみ
横尾
太輔
藤ヶ谷
詳しく教えて、あっ今ハッシーの家にいるんだ
塚田
分かった、すぐそっちへ向かうね


(はぁ~またか…)

取り合えず俺達は、塚ちゃんが到着するのを待つ事にし「まずは話を聞いてから」そう思い。




・玉森side

宮田んちへ行くと、まだ帰ってなくて。

宮田
ハァハァハァ、はぁ、たっ、タマあぁーっ


門の前で待っていたら汗を掻き掻き走って来る姿が見え。

玉森
遅いよ俺を待たせるなんて百年早い
宮田
ごめん、ごめんタマ
玉森
ほら中へ入るぞ
宮田
はーい


ガチャ!

玉森
おばさん、お邪魔しまーす
宮田
母さん、ただいま~


バタン!

俊哉、裕太くん待たせちゃダメでしょ
宮田
だって~俺、外出してたし
玉森
どうせアニメートにでも行って
たんだろ
宮田
せいかーい、ピンポンピンポーン
さっすがタマ
玉森
‥‥‥


(誰も誉めてないし…)

それから宮田の部屋へ行き、こいつは汗を掻いたからとシャワーを浴びに浴室へ。そしたら、目の前のリュックのチャックがジジジジーッと。

(えっ)

北山
よいっ…しょ、こら‥しょ…ふぅ~
やっと出られた
玉森
みっ、ミツうぅ
北山
うおっちタマ、いたんか!?


小さなミツが、出てきたんだ。

玉森
なに!?どういうこと?なんで小さく
なっているの
北山
話せばちぃーっと長くなるんだ
けどな、ハハッ
玉森
待って、だったらここじゃなく
俺んちへ行こう
北山
へっ?


ギュッと、その身体を掴み。

玉森
少しの間、我慢しててね


ミツをポケットに入れると。

玉森
俺、やっぱり帰る
宮田
えっ、タマ?待って今、出るから
玉森
じゃーねぇ、おばさんお邪魔しました
宮田
タマあぁーっ
裕太くん、またねぇ


ガチャ、バタン!

「んふふっ、いいのを見つけちゃった」俺はルンルン気分でミツを家へと連れて帰る宮田がビショ濡れのスッポンポンで叫んでいただなんて気にも止めず





・宮田side

お風呂から出た俺は、ただ茫然と立ち尽くしていた「なんで?どうして帰っちゃったのタマ」

その頃、ある家の中では。

河合
宮田と新宿で遭遇した?
横尾
それだ太輔
藤ヶ谷
今度はあいつかよ~
橋本
なになに?どうかした
河合
行くぞ取り返しに
横尾
まさかとは思うけど俊くんは危ない
五関
あいつ、オタクだからな
塚田
よし行こう
五関
塚ちゃんが連れ出すから、こんなことになったんじゃん
塚田
ごめーん
横尾
お説教はあとで
河合
今は宏光を取り戻す方が先だ
橋本
おう


自分の家に、向かってくる6人の男たち。

ほら、いつまでショゲでるの
早く服を着なさい
宮田
はーい、シュン


なーんてこと思いもせずに俺は…

宮田
タマといつになったらラブラブ
出来るのかな


部屋に戻ってからもヘコみまくっていたんだ「ピンポーン」恐怖の時間が今まさに迫り来ている事など知るよしもなく。




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