第70話

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2020/04/15 13:00
謙杜 Side





忙しい。




撮影やら、リハーサルやら、

なんで?ってぐらい忙しい。





あなたちゃんのとこにも行けてない。




最後に行ったのは、3日前の大吾くん。













大橋くんが行こうとしてたけど、

その頃にはもうとっくに面会時間を過ぎてた。

宿泊の許可も申請できない時間













3日前までは、

あなたちゃんから写真が随時送られてきてたのに

飽きたのかなんなのかそれもなくなった。












LINEも見てなくて、心配になってマネージャーに

聞いたけど大丈夫やで、としか言ってくれなかった。












「 なぁ、あなたちゃんの様子どうやった? 」







休憩の合間に、

お見舞いに行ってくれているマネージャーに

高橋くんが尋ねた。













「 2020年の事言っとったで。

オリンピックやなー、って 」







「 オリンピックは覚えてるんや、笑 」





「 ほぼ毎日報道されてるし覚えてるんやろ笑 」





流星くんも、久々にあなたちゃんの様子を聞けて喜んでた

















「 ね、丈くん丈くん 」




「 ん? 」





「 今日仕事終わったら

皆でこっそり行ってみません? 」






丈くんの肩を組んで悪い顔をして提案してみた。






「 相変わらず謙杜は悪い子やなぁ笑 」




「 いいじゃないっすか、僕あなたちゃんに会いたいです 」




「 まぁな~、俺もあなたに会いたいし 」
















行くかって丈くんが口の端を上げて笑って

その後の仕事はすこぶる早く終わった。

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