第11話

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2020/05/09 22:49


レッスンの前、大ちゃんからきたLINE。


大吾
あなた、体調悪そうやから無理させんといて
和也
わかった〜


そーなんや、体調悪いんかって思いながら

とりあえず練習の準備をしてたらドアが開いて

あなたと謙杜、みっちー、流星、丈くんが入ってきた。




あなた、特に体調悪そうには見えへんけどなぁ






『 はっすん、2faced、振り入れする? 』


「 今日するってあんだけ昨日言ったやん笑 」





もー、最近ほんま忘れっぽいな笑





『 あー、笑 言ったっけ?笑 』


「 言ったで、忘れたん? 」


『 忘れてた笑 ね、みっちーなんでそんな顔してんの 』





なんでそんな泣きそうなん、って

あなたがその背中をポンポンって叩いたら

すいません、って力なく笑った。







『 あーだめ、覚えられへん 』


「 今日どうしたん? 」





覚えが遅い恭平より覚えれてない。




「 俺覚えたで!? 」




丈くんがびっくりして笑ってる。





ごめん、一回休憩、って


水を持って大ちゃんのとこへ行った、





「 みっちー、さっきからどうしたん 」




謙杜の声が聞こえて、ふとみっちーの方を見ると、


大ちゃんとあなたの背中を寂しそうに見てた







「 ううん、なんもない 」




やりましょ、大橋くん。って鏡の前に立ってふぅ、と息をつく






「 なんかあったら言いや? 」




そう言って頭を撫でると、またどこか寂しげな顔で


ありがとうございますって笑って前を向いた

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