そーなんや、体調悪いんかって思いながら
とりあえず練習の準備をしてたらドアが開いて
あなたと謙杜、みっちー、流星、丈くんが入ってきた。
あなた、特に体調悪そうには見えへんけどなぁ
『 はっすん、2faced、振り入れする? 』
「 今日するってあんだけ昨日言ったやん笑 」
もー、最近ほんま忘れっぽいな笑
『 あー、笑 言ったっけ?笑 』
「 言ったで、忘れたん? 」
『 忘れてた笑 ね、みっちーなんでそんな顔してんの 』
なんでそんな泣きそうなん、って
あなたがその背中をポンポンって叩いたら
すいません、って力なく笑った。
『 あーだめ、覚えられへん 』
「 今日どうしたん? 」
覚えが遅い恭平より覚えれてない。
「 俺覚えたで!? 」
丈くんがびっくりして笑ってる。
ごめん、一回休憩、って
水を持って大ちゃんのとこへ行った、
「 みっちー、さっきからどうしたん 」
謙杜の声が聞こえて、ふとみっちーの方を見ると、
大ちゃんとあなたの背中を寂しそうに見てた
「 ううん、なんもない 」
やりましょ、大橋くん。って鏡の前に立ってふぅ、と息をつく
「 なんかあったら言いや? 」
そう言って頭を撫でると、またどこか寂しげな顔で
ありがとうございますって笑って前を向いた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。