なにわ男子の唯一の女子、あなた。
誰よりも慕われて、みんなのお姉ちゃん。
そう言ってもらえるのは、嬉しかったけど
今後を思うと辛かった。
「 それでは、
西岡さんに聞いてみたいと思います! 」
テレビ番組の事前収録。さっきから痺れてる右手。
ついてへんなぁ
「 西岡さんは唯一の女子ですが、
男性の中に1人だけで困ることはありますか? 」
『 困ること…笑 』
ないんじゃないんですか?ほぼ男子ですもん笑
って小馬鹿にするみっちーの肩をパシッと左手で叩く
『 あーもう!みっちーにはご飯あげないからな! 』
「 え!!待ってくださいあなたちゃん〜〜 」
右手を掴んでくるけど、さりげなく左手で離れされる。
『 困ることはー、家が汚いです笑 』
「 特に誰が汚すとかありますか?笑 」
『 恭平?笑 』
「 は!? 」
『 恭平は、出したものをそのまま
ほったらかしてどこか行くんですよ。
それを片付けるのは私なんで自分でやって欲しい…笑 』
私がいなくなったら誰が片付けるん。
家がいつかゴミ屋敷になるで、笑
「 ということですが、高橋さんはどうですか? 」
「 まぁ、そんなこと言ってもあなたちゃんは
片付けてくれるので、これからも頼りにしたいと思います笑 」
恭平、それじゃだめなんやって
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!