第71話

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2020/04/15 23:17
駿佑 Side





「 なに、これ 」












部屋に足を踏み入れ、呆然とする。












あなたちゃんの体には数本の管が繋がれていて

カニューレもつけていた。

















「 なに?これ 」

















ドッキリで皆来たのに

逆に驚いて何も声にならない。















______ ガラガラ









開いたドア。




部屋を覗いて、少し戸惑いを見せる大吾くん。














はぁ、と息を吐いて、

あなたちゃんのそばに行く。














肩をトントン、と叩いて

耳元で大吾くんが名前を呼べば、

その長い睫毛が動いてその目が大吾くんを捉えた。

















『 ん…おそい、 』







ごめんごめん、ってあなたちゃんの頭を撫でる。

その光景を見つめることしかできない僕達
















______ コンコン






ノックが聞こえたと思ったら、

先生が入ってきて。











「 わ、みなさんお揃いで 」





なんてふわりと笑って

僕の隣をすり抜けて、ベッドの側へ。
















「 あ、起きてるの? 」





『 大吾が、起こしてくれた、 』





「 そっか 」







そう言いながら胸元に聴診器をあて、少しだけ険しい顔
















「 あの、これってどういう、 」





耐えきれずに声を出した流星くん


















どうぞ、おかけください、と先生に言われ

それぞれ、近くのソファーやら椅子やらに座る。



















「 実は、2日ほど前から急激に体調が悪化して

ずっと寝ているような状態が続いています 」






「 そんな、 」






「 風邪を引いてしまって気管が狭くなり

息苦しさも感じているようなので

昨日から酸素マスクを着用しました 」







酸素濃度をコントロールするためにモニターもつけてます

って心電図モニターを見せて貰いながら説明される。













「 ここの数値が、95以上であれば正常です。

今92とかなので苦しいかもしれませんね 」













急に、死を


まだ遠いと思い込んでいた別れを唐突に突きつけられた。

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