第64話

63
5,523
2020/04/14 11:10
和也 Side




「 あ、大倉くんとの話なんやったん? 」




大ちゃんが唐突に聞いた。





『 年末とか、ツアーのこと 』






「 大倉くん、なんて言ってたん? 」



俺も気になってたから。






『 うん、まぁそのうちね、 』






「 えー、何?気になるやん笑 」


丈くんが、またあなたのお皿にお肉を入れながら笑う








『 ちょっと丈くんもういらんって笑 』




自然な流れで話を変えようとして





いい話じゃないな、そう直感的に思った。







「 何?言って 」




大ちゃんも久々に焦ってるみたいやった。






『 だからそのうち言うって 』





「 今 」





『 しつこいよ、笑 』





「 あなた。 」















「 また隠し事ですか? 」






みっちーが呟いた瞬間、

ひやりと冷たくなる空気。








『 わかったよ、 』







怒らんといてや、と箸を置く。



















どうすればよかったん?







ここまで来ればもう終わりも同然だったのに、

最後まで頑張らせてあげられなかったんは俺のせい?



















『 来月から、入院することになった 』

プリ小説オーディオドラマ