第92話

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2020/04/17 07:20
大吾 Side










「 西畑さん 」




「 宮マネージャーか…なに? 」




「 遅れたけど誕生日、おめでとう 」






そう言って宮さんは俺の左手に何かを持たせた。








「 なに?プレゼント?笑 」





「 俺からじゃないけどな 」











封筒を開けると

出てきたのは星のネックレス












「 これ… 」





「 あなたのやつやで、 」





あなたがずっとつけてた、星のネックレス


私を守ってくれるねんって大事にしてたやつ。










「 あなたから…? 」






「 そう。入院した時、俺に預けてた 」








そういって、

あなたの写真立てを手に取るマネージャー。












「 私がもし大吾の誕生日までに死んじゃったら

宮さんが代わりに渡して、って 」







「 そんな、 」











ちゃんと渡したで、って

写真の中のあなたにそう言って

手紙読めよ、って帰っていった。













大吾へ
















少し癖のある字で、

そう、白い封筒に書かれていた。

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