第63話

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2020/04/14 10:11
駿佑 Side



『 ただいまー 』




「 あなたちゃんーーー!!!おかえりなさい!! 」





夜、あなたちゃんは家に帰ってきた




『 なんか暑くない?笑 クーラーつけてる? 』




何言ってんの?今部屋の温度23度やで?

涼しいどころか少しひやっとするぐらいですよ、





「 ご飯できてるでー 」


って丈くんがリビングから顔を出して

早くおいでって急かす。





「 最近はっすんの手料理多いよな? 」


「 張り切ってますよね笑 」




リビングにはあなたちゃんを待ってた皆が

座って待ってて、おかえりって笑顔で迎え入れる。





『 わ!美味しそう! 』





あなたの車椅子の高さに合わせて買い換えた

ダイニングテーブルに

机に手を置いて、体を引き寄せるあなたちゃん





「 もう食べていいっすか!?頂きます!! 」




長尾がそう言うと

7膳のお箸が一斉にお鍋を突く。











「 あなた、肉食べ肉 」




そう言って大吾くんは

あなたちゃんの器にお肉ばっかり入れる。




『 こんな肉ばっかり食べられへんって笑 』




「 あなたにはこれぐらいが丁度いいねん 」





「 そうっすよ、あなたちゃん

ツアーのために蓄えないと! 」





『 ねぇ恭平!そんなこと言ってるけど昔は

うっわそんなに食ってんすかまたデブになりますよ

って言ってたくせに!! 』





「 昔は昔、今は今っすよ 」





「 あなたちゃん、僕のお肉も全部食べて 」


って、流星くんが自分の肉をポンポン入れていく。




大吾くんと流星くんの間に座ってるもんだから、

器にはお肉が山盛りで




『 あーもう、食べられへんって 』




そんなこといいながら、

嬉しそうに1つずつお肉を口に運ぶ。





『 あ、冷蔵庫にポテサラ残ってたよね? 』



「 あー、あったで 」



『 よっしゃ、 』




車椅子のまま取りに行こうとするから、


「 僕取ってきます! 」


って謙杜が冷蔵庫に向かった。






「 久々に食欲あるんちゃうー? 」



大橋くんも嬉しそうで。




『 残念ながらはっすんには勝てないけどね笑 』




「 あなたちゃん〜取ってきました〜 」って

またパタパタ帰ってきて、ポテサラが盛られたお皿を渡す




あなたちゃんはは利き手が変わったにも関わらず

器用に左手で箸をもってポテサラを摘んだ






「 … 左手、上手になりましたね 」



『 人間ってその人の体の状態に

合うように進化するからね 』





そう笑ったあなたちゃん














最近、左手よく痙攣してるくせに。

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