第9話

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2020/12/20 09:00
平塚side


あのままだと話もできないし、みんな風邪をひいちゃう……だから、1番近い俺の家に連れてきた。


あなた「……」
平塚「はい。このタオル使って。あと、俺のだけど
この洋服使って。
ほらほら、シャワーも浴びて。」

あなた「え、しょま、くん、」

平塚「ほい!行ってらっしゃい!
あ、ついでに、湧にもタオルあげる」
元木「俺はついでかい!」



しばらくして、あなたが部屋に戻ってきた。

3人「……」

沈黙。はなし、ずらいよね。

元木「あなた大丈夫、じゃないよな」
あなた「……あの人たちから聞いたでしょ。
わたし、汚れてるんだよ。」
元木「そんなこと!!」

あなた「んーん。それにさ……親もいないし」

平塚「あのさ、あの4人が言ってたことは嘘なんでしょ?」

あなた「……え」

平塚「あんな表情をしてる子がした事とは思わないよ。ほら、ホントのこと話して。」

元木「俺たちはあなたの味方だよ。」

あなた「……っ泣」

元木「…それか、残りのメンバーも呼ぶ?」
平塚「みんなの前で言える?」

あなた「まず、始めに……2人に伝えるね。その後に、陽菜ちゃんたちを呼んで欲しい……」

平塚「うん。わかった。」
元木「言ってご覧。」


あなた「……わたし、ほんとは何もしてない。中学の頃、両親は海外にいたの……それで、海外から帰ってくるときに、事故にあってね……死んじゃったの。泣泣。でもね、汚れてるのはほんと…あそ、びじゃないよ。泣」

……泣いてる貴方を見て、こっちまで胸が締め付けられた。
気づいたら、あなたを抱きしめていた。
平塚「あなた……ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから……泣」

あなた「しょまくん……泣あの、あのね、中学の担任に両親のことを伝えたの……そしたらね、寝てしまって、気づいたら裸で……泣ベットの上にいて泣」

……聞いていて、その中学の担任に怒りがわいてきた。
湧もそのようだ。怒ってた。
あなた「でね、校長先生とかにも言ったの。でも、誰も味方になってくれなくって……泣そして、クラスの人にはバカにされて…虐められて……泣」

元木「じゃあ、そのリスカは。ごめん、聞いたら悪いけど…」

あなた「そう……耐えれなくって…泣」

平塚「辛かったね。あなた。そんときはそばにいれなくてごめん……もっと早く出会っていたら。」
そう言いながら、抱きしめる力を強めた

あなた「ふぇ…泣わた、たしね、、、わかって、欲しかった。理解して欲しかった。1人はこわい。つらいよー泣」

元木「これからは、俺たちもいる。たくさん、頼って。そして、甘えて。ね?あなた」

あなた「う、うん泣」


しばらく、3人で泣いた。


元木「さて、残りのヤツらを呼ぶか。」
平塚「だね。」



電話をして、直ぐにみんなが集まった。

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