第3話

【們星学園】>>>3
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2020/05/27 11:19
彼らの出会いはこうだ。

先ずはMonsta Xのツートップ、
総長ショヌと、その恋人ウォノ。

元々家が近所の幼馴染のショヌとウォノは幼小中高全て同じ。2人とも家系的にヤンチャで、親同士も仲がいい。
そして中学2年の頃…

🐻「ホソガ。」
🐰「あっ、ヒョヌ。御免ね、部活あるのに呼び出しちゃって…」
🐻「おう。構わんが。」
🐰「あの、さ。ヒョヌが見る俺は、どう見えてるのかって気になってさ…。」
🐻「お前か?」
🐰「う、うん」
🐻「そうだなぁ…。可愛い人が近いかもな。(照れ笑い)」
🐰「(ドキッ♡)そ、そうなんだ!ありがとっ…。」
🐻「おう。もう、いいのか?」
🐰「ダメっ…!」ヒョヌの裾を引っ張る。
🐻「お?なんだ?」
🐰「…あのさ!!!好き!!ヒョヌが幼馴染じゃ無くて恋的な事でっていうか、恋愛…恋愛感情として!!!一線越えて欲しい!!!………はっ」
🐻「…俺もだ。」
🐰「ぇえッ(声が裏返る)」
🐻「俺も。恋愛感情として可愛い人だなと思ってたよ。ずっと。」
🐰「ほ、ほんと?!」
🐻「おう。ホントだ。一線越えるが、いいよな?」
🐰「う、うん!!いい!いい!全然いい!」

2人は一線を越え、恋人となった。
恋人になってからというものの、特に何も変わらない日々。
この頃の2人はとにかく喧嘩にあけくれていた。
学校内でも有名だった為、よく別の学校の不良が腕試し程度に喧嘩を売りに来たり…。

最初はただ単に快感や憧れで行っていた喧嘩も、ある日を境に別のものとなる。

👨「おーい。ショヌって誰だ。」

他校の不良が当時ショヌとウォノが通っていたの中学校に忍んできた。
クラスメイトの顔は引き攣り、先生も少しびっくりした様子。

👩「こら!どうして入ってきたの!出ていきなs…」
👨「あ?なんだセンコー?お前に用無いんだわ」

先生はその不良の迫力に同様を隠せず、黙ってしまった。

🐻「なんだ。」
👨「お前がショヌか。」
🐻「ああそうだ。」
👨「外来い。話だよ話。」

2人は一旦外へ出た。

👨「お前、ウォノと付き合ってるらしいな。」
🐻「ウォノ…?ああ。ホソガの事か。」
👨「そいつ、俺にくんねぇかな」
🐻「はぁ?どうゆう意味だそれ。」
👨「そのまんまの意味だよそのまんま。アイツ色白いし可愛い顔してるしほら、良さそうだし?夜の相手とか俺にどうかな〜なんてねwww」
🐻「…」
👨「ええー?なにー?なんで黙ったの???w俺にくれちゃおうとか考えてr」

ショヌは気が付くと、目の前の不良を殴っていた。

👨「いった…おっ、おいおい、ちょっ……」

不良の声はショヌには届いていなかった。
ショヌはここで初めて、誰かの事で喧嘩を買った。
正気に戻った頃のショヌはやっと周りの音を取り戻した。
不良の意識は朦朧としている。

🐰「……ょぬ?」
🐻「はぁ……はぁ………ホソ…ガ?」

ショヌは周りを見て驚いた。
少し離れた所にギャラリーが居て、ウォノだけがショヌの近くに居る状況だった。
"なんで皆来たんだ?"ショヌがぼんやりと考えていると、
ウォノはニコニコしながら不良に近付き、

🐰「不良くーん。これでも可愛い?」

そう言ってウォノは不良の顔面に膝蹴りを1発喰らわせた。

不良の意識はもう何処にも無かった。
先生もだいぶ考えた末、ショヌとウォノには何も言わず、とりあえずは不良を病院に運んだ。




ショヌとウォノはこの頃から屋上が好きだった。

🐰「返り血やっば!」
🐻「お前の膝にもアイツの血がついてるぞ。」
🐰「これは払えば大丈夫。」
🐻「そうか。…ところで、ホソガ。アイツが言ってたこと、聞いてたのか?」
🐰「え?うん。聞いてたよ。」
🐻「俺、頭に来て思わず殴ったよ。」
🐰「嬉しかったよ?」
🐻「え?」
🐰「ヒョヌも俺もだけど、今まで喧嘩に出たのって自分に売られた喧嘩だから買ってたけど、ヒョヌの場合、今回は違ったでしょ?」
🐻「確かに…」
🐰「俺のために戦ってくれた訳じゃん?だから嬉しかった。」
🐻「戦うって言うか、ほぼ一方的な気もしたけどな。」
🐰「それはヒョヌが強いからだよ。俺もヒョヌが何かあった時とか悪くいう人とかに会ったら戦お。」
🐻「それは有難いな。でも、程々にしろよ。」

2人は今日を境に、喧嘩の意義を変えた。
誰かを守る為に"喧嘩をする"のでは無く、"戦う"。

なぜかこれがしっくり来たのだ。

-🐻🐰-

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