第13話

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2018/07/30 11:26

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掴んでた腕はそのままに




空いてる手でおねーさんの腰を抱き寄せて




半ば無理矢理唇を重ねた。




すぐに舌も捩じ込ませて追いかければ




いつまでも逃げ回る




往生際が悪いおねーさん。




だけど




一度捕まえたらこっちのもん。




ねっとりとしつこく絡ませてたら




突然抵抗をやめた。




キスが上手いとは思ってないけど




俺のキスは気持ちいいらしい。




少し力が抜けたおねーさんは




時折甘い吐息を吐く。




それがやけに色っぽくて




密着させた腰が
どんどん変化していくのがわかる。




ヤバい、って思った瞬間




おねーさんは顔を背けて
俺の唇から逃げた。




“他の女の子と一緒にしないで”
なんて言ってるけど




おねーさんは他の女の子と違うよ?




だって、珍しく俺が執着してる。




抵抗されればされるほど




おねーさんが欲しくなる。




今度はしっかり後頭部をホールドして




さっきより強引に引き寄せた。




一瞬頭を引いたけど




そんな力じゃ無理だよ。




ていうか、俺に捕まったら
逃げられないんだから。




いい加減諦めなよ。




さっきより深く唇を重ねて




さっきより深く舌を絡ませる。




おねーさんをどうにかしたかったのに




マジ、俺がヤバい。




時々おねーさんの顔を盗み見れば




めっちゃ感じてる顔してるし




相変わらず吐息は甘いし




...シたくてたまんなくなって来た。




そう思うほど、変化していく俺のカラダ。




このままトイレに引っ張り込むのは




このおねーさんには酷だろうし




だからと言って




ホテルまで我慢出来ない。




「......くそ、っ」





......この俺をこんなふうにしやがって。







どうすりゃいいんだよ......。




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