第22話

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2018/07/30 11:38

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「わ、ジョングクくん....?」




トイレから戻って来たアヨンが




ジョングクがいる事に驚いてる。




「可愛いおねーさんの友達は
やっぱり可愛いんだ。笑」




......チャラい。




こらアヨン、インソンさんの前で
赤くなっちゃダメでしょ。




......って心配ないか。




インソンさん、アヨンの腰に
しっかり手を回してる。




「......そういう事、ね」




それをジョングクも見てたようで
一人納得してるし。




ていうか、アヨンもインソンさんもいるからか




あんなにジョングクの事考えてたのに




意外と正常な私。




やっぱり、気のせいか......?




「おねーさん、行こうよ。笑」


「え、」




私の腕を取って、ジョングクが言う。




「ちょっと君、」


「......なに?」




インソンさんの言葉に




鋭い眼差しを向けるジョングク。




こんな顔もするんだ......。




「彼女は俺達と飲んでるんだ。
邪魔しないでくれるか?」


「このおねーさんがいた方が邪魔じゃないの?
隣のおねーさん、彼女なんだろ?笑」


「そうだけど、邪魔だなんて思ってない」


「うん、邪魔だなんて思ってないよ?でも....」




アヨン、また余計な事考えてる......。




でもも何もないのよ。




お願いだから二人にしないで......!




「この子は今日は、私達と飲むの。
ごめんね?ジョングクくん....」




私の睨みが効いたのか




アヨンはそう言ってくれた。




「可愛いおねーさんの頼みなら仕方ないや。
……またね?笑」




.....よかった。




だけど、安心したのも束の間




“一人で帰んなよ?あとでまた来る”




去り際、




私の耳元でそう囁いた。




帰んなよ、って......どういう事?




「こんなに近くでジョングクくん見たの初めて!
やっぱりカッコいい.....!」


「こらアヨン。笑」


「あ、ごめんなさい!一番はインソンさんよ?
ジョングクくんはアイドルみたいな感じで、」


「アヨンてミーハーなの?笑」


「そんな事ないけど......!
どうしよう、やっちゃった....」


「アヨンは可愛いな。笑」


「インソンさんっ」





横でアヨン達がイチャついてるのが
気にならないくらい







私の頭の中は









一気にジョングク一色になった。





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