第46話

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2018/08/06 07:35

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「ずいぶん長かったね。疲れた?笑」




バスルームから出ると




私に気付いたジョングクがそんな事を言う。




「……そりゃあ疲れるでしょ。
何回ヤったと、」


「だって足りないからさ。
あなたとは相性いいみたいだし。笑」




……またそういう事言う。




これだから女慣れしたヤツは。




「……今日はもう無理だから。
それにもうすぐチェックアウトじゃないの?」




気になってた質問を投げ掛けると




「ああ、それは気にしなくていいよ。笑」




とか。




「どうして……?」


「何時間でもいられるから。笑」


「だからなんで……?」




もう一度聞いたら、なんか渋い顔。




「ここ……親父のホテルだから、」


「は、」




お父さん、どれだけすごい人なの……?




「......クラブで遊ぶのもここに泊まるのも
親父の力借りてるみたいで嫌なんだけど、
じゃないと好き勝手させてもらえないから」




えっと、箱入り……?




いやいや、箱入りはあんな事しないでしょ。




「元々放任なんだけど”未成年”のうちは
自分の目が届くとこにいろってさ。
普段放っておいて部下に見張らせてるくせに
父親面すんなって言うんだよ……」


「え」




……ちょっと待って?




今、ものすごく大事な事言わなかった……?




「ジョングク、今……」


「あ、でも支払いは
自分で稼いだ金でちゃんとしてるから、」


「そうじゃなくて、」


「……なに?」




どうしよう、手汗かいてきた……。




「……ジョングク、いくつ?」




……とうとう聞いちゃった。




面倒くさい女だって思われるかな。




だけど仕方ないよね?だって、




「18」


「えっ」


「言ってなかったっけ?
俺、18だよ。現役の高校生。笑」




………嘘でしょ?




「なに?18じゃダメなの?笑」


「や…えっと、」




ジョングクは立ち上がって
私の目の前まで来ると




「18だって、満足させられたでしょ?笑」




そう言って、また腰を抱く。




「ていうか、そんなに驚く?笑」




……驚くでしょ。




「だってジョングクお酒飲んでたし、
女の子と遊びまくってたし、
普通高校生はあんな所やこんな所来ないし、」


「あなた動揺しすぎ。笑」



「だって、」


「自分の事こんなに喋ったの、
あなたが初めてなんだけど。笑」


「え…」








……またしても衝撃発言。





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