第12話

喧嘩
702
2020/06/09 23:00





結局、少し泣いてしまったから

クロくんに寄り道させてもらって遅刻しないくらいの

遅めに登校した。









あの子は休み時間も研磨にぴったりくっついていて、

色んなタイミングで研磨の教室に行ってもダメだった。








別に研磨が悪いわけじゃない。

けれど、私はこんなに嫌な思いをしている。

辛い。




下校する時だって一緒に帰れそうにないから、

先に帰ろうとしたら、、、。
モブおくん
あなたさん?
ですよね、
一緒に帰りませんか?









るいのって言う子とどーせ帰るのならいっかと

思ってOKした。


猫な(なまえ)
猫なあなた
はいニコッ





今考えると馬鹿だなぁなんて思うけどこの時の感情は

グチャグチャ過ぎて判断なんてものが出来るわけなかった。


まぁ、馬鹿なんだけど!








だから、研磨に見つかるんですよね
孤爪 研磨
孤爪 研磨
何してるの
聞いたことないってくらいの冷たく低い声。
猫な(なまえ)
猫なあなた
研磨だって、るいのって子と
帰ったんじゃないの
孤爪 研磨
孤爪 研磨
断った
モブおくん
あ、じゃあ、俺は帰りますね~





そんなモブおくんの声も聞こえないくらい

自分は怒ってた。



何?

たまたま断れただけじゃん。



自分を振り回しといて、



だから、
猫な(なまえ)
猫なあなた
もう知らない!!ぷぃっ
孤爪 研磨
孤爪 研磨
ふーん、じゃあ俺も知らないから









こうして、初の喧嘩が起こったのである。

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