私とてひょんが元恋人同士なのは色々と理由がある。
まずひとつ。
てひょんの女避けのため
ふたつ。
お互いが好きだったから
でも、そんな条件である意味成された 恋人 という条約は
私達をいつしか苦しめていた。
ある日のてひょんはいつもより冷たかったんだ。
それで聞いてみたら 「 別れよう 」 だなんて
私はそれを快く受け入れたつもり。
それなのに
高校2年の春、事は起きました。
🦁「あなた、俺は今でもお前が好きだ」
別れたばかりの私であったら
きっと喜んで受け入れるんだろうな。
けれど………
私は あの人 の言葉が頭をよぎる。
🍉「ねぇあなた」
『ん?』
🍉「私………」
好きな人が出来たの _____
だから…………
私の親友は 此奴が好き。
『私は………』
『…………ッ……嫌い』
🦁「ッ……そ、そっか!!」
これで………
これでいいんだ
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。