第13話

拳が七つ
1,619
2020/01/06 12:55
猛「よォあなた」
後ろから声をかけられた
この聞きなれた声は…
『たけちゃん!なんでここにいるの?』
猛「いちゃわりぃかよ。さとしも一緒だぜ」
片「よォ」
『おはよ』
三「えっ?はァ?!」
伊「ちょちょちょあなたちゃん!!?」
たかしと伊藤くんは目を丸にして驚いてる
ごめん言ってなかった
『ごめん!実は…』
グイッ
目の前に広がる灰色
抱き寄せられたらしい
『っえ、』
上を見るとたけちゃんの顔
猛「俺ら付き合ってんだわ」
『いやちげーし!!幼馴染だから!
ちょっとたけちゃん!変なこと言わないで!』
慌てて弁解する
2人を見ると口を開いて驚いた顔をしていた
『ぢっ、がう、!違うってば!!////』
三「…ァだよな…」
伊「びっくりしたじゃねェか…」
『んも、たけちゃん!!誤解が生まれてる! は●クソつけるよ?!』(ヤケクソ)
猛「テンション大丈夫かお前、てか汚ぇよ」
『アンタのせいだよ、おいコラ』
猛「オォウ?言ってくれんじゃねェかおいこらあなた」
『地味に口調被せてこないでよおいコラ』
猛「パァ?」
『ンブッフwwwwwwwwwパァ?だってwwwwww』
あの顔でっ、wwwパァ?はwwwキツwww
『ちょっwww笑わ、せんなってwww』
猛「っちょ、なんだよおめェが笑ってんじゃねぇか!!まじ恥ずかしいからやめろって」
三「おいイトー…なにが起きてんだ…??」
伊「オレもわっかんねぇ」
片「おい、二人ともウルセェよ、少し黙れ」
猛「へいへい、」
『ごっwwwごめwwwちょっと待ってwww』
笑いがっwww止まらないwww
しきりに笑ってると首襟を掴まれた
『ンゴォ?!だだだ誰?!!』
猛「ギャハwwwンゴォ?!だってwww」
三「俺だよ、ばーか出るぞココ」
『たかし?!ごめんごめん!ウッセーたけちゃん!今日夜来たらご飯は醤油しかださねーもんねー!!』
思いっきりたけちゃんに向かってアッカンベー
を御見舞してやる
伊「ほらほら、少し落ち着こ?」
猛「はァ?!!お前それ俺に死ねって言ってんじゃねぇか!!くそまじアイツぶっ飛ばす」
片「アイツら小学生なのか??」
『塩分取りすぎで死ねェェエェえぁぇぇぇぇ』
猛「俺は死なねェんだよォ!」
『んだとォ!じゃあ肥満になってしまええええ』
伊「あーもー、あなたちゃん、行くよ」
未だ首襟を掴まれてる私は足をブランブランさせて拗ねる
『ばいばーい!たけちゃんとさとしくーん!』
片「おうよ」(片手を上げる
猛「ウッセー」(片手を上げる
2人に手を振ってお別れをする
『てか降ろして?!たかし?!』
三「ほれ」
ポイッとかるーく投げられたのを綺麗に着地
三「てかよォ…あなたが関わると開久のツートップはキャラ変わんのかよォ…」
伊「それは俺も思った。てかさ、あなたちゃん」
三「どういうことだよ」
『えっ?なにが?』
ガシッ
たかしがうちの手を引っ張ってどこかに行こうとする
『えどこ行くの?』
三「ちょっとコッチこいよ」


ーーーーー


連れてこられたのは公園
伊「アソコじゃ人がたくさんいるだろ」
『!だからココね』
なるへそ。納得したわ
でも…どういうことだよはちょっとわかんなかった
三「本題に戻るけどよー、あなた」
『うん』
三「開久のあの2人とどういう関係なんだ?」
なんて言えばいいんだろ…
『ただの幼馴染だよたけちゃんは。智司くんは、
たけちゃんと仲良いからなんか自然と仲良くなった』
伊「ふ~ん(あの様子だと相良もあなたの事好きなんだなぁ)」
伊「(三橋はライバルが出来たな)」
三「ぬァぁんだ、幼馴染かよォーー!
ビックリさせんじゃねー」



三橋side
ウオオオ焦ったあああ
まさかあなたの彼氏が相良なんてありえないぜ
相良のヤツめぇ…あなたの彼氏とか言いやがって
アンニャロー
ビビってイトー殴っちまいそうだったじゃねェか
(半分手出してる)
…?
なんで俺はあなたが相良の彼女になるのが
嫌なんだ?!
俺はあんなは●クソとか言う女が好きなのか?!
誰か教えてくれよ、この気持ちを___

三橋sideend


ビックリさせんじゃねーって言われてもさァ
ウチじゃないじゃん?笑
たけちゃんじゃん???アイツまじでホントに
煮るしかなくない?
『…誤解させてごめん。
言おうって思ってたんだけど中々言い出せなくて』
伊「あー…驚いたけどもう大丈夫だよ。
次からは俺らに大事なこと隠さないって約束な!」
三「(彼氏じゃなかっただけよかったぜ…)
この三橋様に隠し事なんて1億年はえーからな!」
『ありがとう、たかし、伊藤!じゃあなんか
ジュース奢って』
三「はァ?!おメーそれその言葉そのまんま返すぜ」
伊「(仲いいな)」
『やーだネ~~~~~』
伊「じゃあジャンケンしよーぜ」
三「ノった!さぁーいしょーはグゥ!」
『ジャーンケーンポオオォイッ!』
三「✋🏻」
伊「✋🏻」
『✋🏻』
『仲いいかっ!』
三「あーいこでッ」
伊「ポイッ」
『🤟🏼』
伊「✌🏻」
三「✋🏻」
三「はァァァ???そんなのナシだろ!あなた!」
『へへ買ったァ!!よし、イトージュース奢れ!』
伊「なんで?!」
三「オレはコーシーな!」
『コーヒーでしょ笑じゃあメロンソーダ』
すると伊藤はガックリ肩を落として財布を出した
ブツブツ文句を垂れながらしっかり買ってくれるところきらいじゃないよ
『ありがとう!』(ニパッ
三「(かわいいな…)」
伊「(!俺は京ちゃん京ちゃん京ちゃん)」
三「はやくくれよー」
伊「おう」
伊藤は投げてコーヒーを寄越す
『ん、うちもー!!!』
伊「ほらよー」
あっ、待ってメロンソーダ投げちゃッ…
パシッ
『…バカーー、メロンソーダなんだぞこれ』
伊「アッごめん…」
『いいよ、開ける時はたかしにあけてもらうから』
三「バッお前オレにかかんじゃねぇかよ!」
『かけようとしてるしー』
三「なんじゃとー!」
『ハッハッハでは開封!』
勢いよく蓋を開ける
メロンソーダとご丁寧に書かれた緑色のラベル
ペットボトルから溢れ出す緑色のシュワシュワした液体
その光景はまさに、
3人を取り込んでしまいそうな感覚があった
三「だァーーっ!!かかった!!」
『ハッハよくやったミツハーシー』
三「何がだよ!!」
伊「あなたちゃん俺にもかかった…」
『ハッハッハッハッハッハ!!楽しいね!』
三「(いや笑い方)おう!これからは3人で相棒だ」
伊「おう!!よろしくな相棒」
『うん!!よろしくしく、相棒共よ!!』
三「じゃあ乾杯しようぜ!!」
『いいね!てか待った、ウチのメロンソーダほぼ無いから買わなくては』
伊「買ってくるか?」
『ん!自分で行きやす!財布忘れた!!誰か!』
三「…オメーが来るならおれが奢ってやっても
いいけど??」
『まじ~ありが、、っ?!!!!』
伊「????!!!!!」
『えッ、たか、し???たかしだよね?』
伊「お前頭でも打ったんじゃねぇか?病院行くか?」
三「打ってねーよ!!!
ほら、俺様の気が変わんねぇうちに行くぞ!!」
ガシッ
『ええぇぇ』
手をガッチリ捕まれたかしについていく
『た、たかし!!』
ピタッ
『うぉうお急に止まんなって』
三「俺なんかヨユーねーんだよ…
今日の相良とお前見てたらアイツに渡したくねぇとか思ってちゃってよ…」
『え、たけちゃん、??』
三「だァーーーっ!!もうわっかんねぇ!!
おら、コレ財布だから俺もう帰るー!!!!」
『えッえええ??!ちょっとー!!!』
あーーー…たかし帰っちゃった…
しかも財布の中身…200円しか入ってない…
『ふふありがとうたかし』
申し訳ないのでジュースは買わないでおこう
伊藤のいる場所に戻ろうとすると、植え込みの中から伊藤がでてきた
『オワッいたの』
伊「う、うん…(三橋~お前~~~やるじゃねぇか///)」
『たかしの財布200円しか入ってなかった』
伊「oh……」
『これたかしに返した方がいいよね』
あ、そうだ
『ねえ伊藤、財布出して』
伊「ゲッなんで」
『いいじゃぁん』(ニヤリ
伊「うううわかったよ…」
伊藤の財布をうけとる
『ねえ5円貰っていい?』
伊「ああいいぜ」
ペンとかあるかな…あ、あった!!
5円玉になんか書いてやろ
まあ純粋にありがとうでいいか
ありがとう  あなた
っと
『どうせなら手渡ししてお守りにしても~らおっ』
伊「(よかったな三橋)」
『じゃあ伊藤、たかしの家案内して』
伊「アッ知らないのネ」

街灯がちらほら見える夜道をたかしの家目指して
歩いていく
たかしどんな顔するのかな~~~~

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