キ、キスされる…!?
目を瞑るもなにも反応がなく。
目をあけるとニヤニヤしている流星くんが。
小悪魔め…!
私の赤くなっているであろう頬をさらっと撫でると手を取り歩き始める。
その後、焼き鳥を食べたりかき氷で頭がキーンとなったり。
あっという間に時間は過ぎていって。
実は…
新しい草履のせいで足が痛い。
でもそんなこと楽しそうにしてる流星くんに言えないし…。
しばらく歩いているとだんだん痛みも限界に。
歩くペースが落ちていたみたいで心配そうに声をかけてくる流星くん。
そう言うと私を神社の石段に座らせる。
流星くんは地面に屈むと私の脚をとり、自分の財布から絆創膏を取り出すと優しく貼ってくれる。
絆創膏のお陰で足の痛みが消えた。
数分歩くと小高い丘に着く。
そう言うとふかふかの草の上に寝転ぶ流星くん。
私も真似して隣に寝転ぶ。
すると無理矢理抱き寄せてくる。近いって…!
🎆パァァァァンッッ🎆
色とりどりの花が夜空に咲く。
しばらく眺めていると。
流星くんの方を向くと同時にキスをされる。
その直後
🎆パァァァァンッッ🎆
と花火が私たちを照らした。
また手を繋いで帰る。
楽しかったなぁ…
はい!
いかがでしたか?(とは)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。