荒れた試合になっているのは、第8試合の爆豪vsお茶子だ。
その展開は単純で、低姿勢で突っ込んでいくお茶子を爆豪がひたすら爆破することのくりかえし。
違うだろ。これはヒーロー志望者同士の、同じ土俵に立つ者の試合だ。
野次馬を一瞬で黙らせる相澤先生。
なんだよやるじゃん、あんた漢じゃん!←切島?
私にとって相澤先生の存在は
「やりたいこと邪魔してくる補縛の鬼」だったんだから。
響香が不思議な顔をしたその時
空からものすんごい量の岩がどがががが!と降り注いできた!
しかし。
一度は勝機が見えたお茶子渾身の捨て身の流星群もあの爆豪には通用せず、くしくも負けてしまった。
試合後、お茶子がタンカで運ばれていくのを見た時
私の足は自然と控え室に動いていた。
お茶子side
控え室から客席に戻る時だった。
その────────
A組の名物である「教室爆発」に近しいものを廊下で見たのは。
BOOOM!
そういって振り向いたあなたちゃんの顔には、びっくりするくらい立派な白ひげが付いていた
そんな人いるんだ。
オールマイトより強いってなかなか想像できんけど、どんな人なんだろ……
にかっと笑い、グーサインをしたあなたちゃんの顔は
ただただあかるかった。
準決、第1試合・轟VS緑谷
試合開始からずっと、轟がだした氷結を緑谷がとんでもパワーでぶっ壊す!のが続いている。
轟が使う「氷結」。
そうだ、ずっとそれが引っかかってたんだ。
ふと轟が緑谷から目線をはずし、
客席のどこかを氷結のごとく凍るような目で見た。
それと一瞬見えたあの目。
まさか、もしかして、轟、君は────
みんなの声援を背に、私は観客席からかけ足で出た。
なぜかって?
試合に行く前に「答え合わせ」をしたいから。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。