第19話

情けない
1,050
2019/02/14 13:36

〈あなたside〉

隼くんに彼女が居る。って分かってから

もう一週間



亜嵐がご飯に誘ってくれたけど
結局返事が出来てないままで
貴方
貴方
返事した方がいいな…

この前色々と助けてもらったから…‼




そう思いながら亜嵐に電話をかける


コールが4回鳴ったあと
亜嵐
亜嵐
もしもーし
貴方
貴方
あ、亜嵐?
亜嵐
亜嵐
うん!どうした?
貴方
貴方
あの、ご飯に誘ってくれてたじゃん?
亜嵐
亜嵐
うん!
行ける…?
貴方
貴方
うん!行く!
亜嵐
亜嵐
えっ、まじ?!
やった!ありがと!
貴方
貴方
こちらこそだよ笑
亜嵐
亜嵐
じゃあ店とか俺が決めていい?
貴方
貴方
うん!ありがとう!

あ…でも
亜嵐
亜嵐
あんまりかしこまった所は嫌。
でしょ?笑
貴方
貴方
……うん笑
亜嵐
亜嵐
分かってるよ、笑
大丈夫、任せて!!
貴方
貴方
ありがとう、笑
亜嵐
亜嵐
うん!
店決まったらLINEで送るわ!
貴方
貴方
はーい!
亜嵐
亜嵐
おう!じゃあね!


電話が切れて

少し深呼吸
貴方
貴方
……ふぅ
ご飯か~

隼くんと行ったことないな。
というよりコーヒー屋でほぼ会ってたからな…笑



………あぁもうだめだ…

あれからずっと頭の中に隼くんが浮かんでくる

隼くんには彼女さんが居る。

って思っても




まだ心の片隅に

もしかしたら…
なんて思ってる自分も居ることが情けなくて。
貴方
貴方
……最近泣いてばっか…

涙腺緩くなったかな……

最近気付けば……というか今だって
涙が出てて


貴方
貴方
隼くんのせいだよ……

あの笑顔。
あなたちゃん!って呼んでくれる声。
お茶目そうなのに急にかっこよくなる所。
引っ張られる時に感じるしっかりした腕。

他にももっと見つけた隼くんの好きな所


でも、全部あの子のもので。



私はもうそれを見ることが出来ないんだ
貴方
貴方
……はぁ…

ため息ついたその時




電話がかかってくる



画面を見たら"サラさん"って表示されてて
貴方
貴方
もしもし?
サラさん
あ!あなた?
今時間ある?
貴方
貴方
はい、ありますよ!
サラさん
ごめんあのさ!
今日お客さん少ないから
入ってくれない?
貴方
貴方
え?
サラさん
急用でお店開けなきゃいけなくなっちゃって、、
貴方
貴方
なるほど……
サラさん
どう?入ってくれるかな、?


どうせ暇だし…
貴方
貴方
はい、!大丈夫です
今から向かいますね
サラさん
ほんと?!良かったー、、
ありがとう!!
貴方
貴方
はい!失礼します!

電話を切って
準備をしてすぐに家を出る


カフェについてエプロンに着替える
貴方
貴方
サラさーん

そう言いながらカウンターに入ると
サラさん
あー!あなたー!
来た来た!
貴方
貴方
こんにちは笑
サラさん
もー、ほんとにごめんねー
貴方
貴方
いえいえ……

というか、他の方々には聞かなかったんですか?
サラさん
もちろん聞いたわよ!笑

皆用事があるからーって、断られちゃって??
まぁ…あなたしか居なかったというか…
貴方
貴方
なるほど、、、笑
サラさん
うん!てことで!よろしくです!!

じゃあね!
なるべく早めに戻るから!
貴方
貴方
はーい、笑

サラさんが抜けて少し広く感じるカウンター


カップを綺麗にしてたら
カウンターに誰か座る
貴方
貴方
…あ、何か飲み物は………

前を見たら

座ってたのは
ナオ
こんにちは


隼くんのペアの子
ナオ
あ、お気づきかと思いますが
隼のペアのナオって言います
貴方
貴方
……ナオさん…

どうも。
って挨拶するナオさんはすごく綺麗で


やっぱり隼くんにお似合いだな~…
なんて思ってたら
ナオ
あの
貴方
貴方
…あっ、はい
ナオ
単刀直入に聞きますけど

あなたは隼とどんな関係なんですか?
 
どんな関係、、、、??

そんなことを聞かれても何て答えたらいいか分からないけど



貴方
貴方
……分からないです

片思い、、?

いやまずそもそも恋愛対象にすら入ってないよね…
ナオ
そうですか……


だったら、

って私を見るナオさん
ナオ
もう、隼と関わるのやめてくれませんか
貴方
貴方
…え?
ナオ
私、隼の彼女ですし。

隼も迷惑してるみたいです
貴方
貴方
………迷惑……??
ナオ
はい。

好きじゃないよ。
って言ってましたよ
貴方
貴方
……っ…


ナオさんからも見せつけられた現実、


そんなの分かってたのに…
ナオ
…隼も困ってたんで。

これからよろしくお願いします
貴方
貴方
……はい…


失礼します。
って出て行くナオさん



完全に終わった。私の恋。


貴方
貴方
………はぁ……


関わるな。か……




もう、ため息もついてばっか。

気分が落ちたまま

仕事をしていたらサラさんが帰ってきて
サラさん
ただいまー!
あなたごめんねー!
貴方
貴方
全然、大丈夫です笑
サラさん
…あれ、何かあった
貴方
貴方
え?何もないですよ笑
サラさん
そう?それならいいけど……
貴方
貴方
はい!
サラさん
………でもやっぱりなんかおかしいから
今日は帰っていいよ、笑


……サラさんすごい…
貴方
貴方
………すいません…
お言葉に甘えて…
サラさん
はーい!
ゆっくり休んでね
貴方
貴方
はい
ありがとうございます…!

失礼します
って言いながら更衣室に入る

着替えてお店を出て

家に帰ったら
さっきの疲れがドッっと来て

ソファーに飛び込む
貴方
貴方
…あぁー…
疲れた……


さっき、私の恋が終わって

私が今どんな感情なのか。
なんてもう分からなくなった

そんな時亜嵐から電話が掛かってくる

ゆっくり座って
貴方
貴方
もしもし
亜嵐
亜嵐
あ、あなた?
貴方
貴方
うん、どうしたの?
亜嵐
亜嵐
いや!
なんか電話したくなってしただけ笑笑
貴方
貴方
そうなんだ、笑
亜嵐
亜嵐
……あなた、何かあった?
貴方
貴方
え?
亜嵐
亜嵐
声。元気無い
貴方
貴方
何もないよ
亜嵐
亜嵐
隼のこと?
貴方
貴方
…だから何も
亜嵐
亜嵐
嘘。
すげぇ泣きそうな声してんのに
なんで大丈夫とか言うの


なんで私の周りにはこんなにも
鋭い人が多いんだろ……



貴方
貴方
…やばいよ……
声だけで分かるとか…
亜嵐
亜嵐
やばくない。
どんだけあなたの隣に居たと思ってんの
亜嵐
亜嵐
で、何があったの
話したらスッキリすんじゃない?
貴方
貴方
………迷惑。って言われちゃった、笑

今、自分でも笑えてるか分かんなくて
貴方
貴方
完璧終わったよ。私の恋。


亜嵐が言ってくれた
信じてあげて。って言葉も
もう必要ない
亜嵐
亜嵐
……誰に
貴方
貴方
隼のペアの人
亜嵐
亜嵐
………あぁ…


まじかよ…
って声が電話の向こうから聞こえてくる
貴方
貴方
この前は色々と助けてくれてありがとう
でももう終わったから。大丈夫
亜嵐
亜嵐
…うん。
じゃあ、また連絡するわ
貴方
貴方
分かった。じゃあね

そう言って電話は切れて

またため息をつきながらソファーに飛び込んだ



〈亜嵐side〉

今、あなたと電話して

"迷惑。って言われちゃった、笑"
って無理して笑うあなたの声を聞いてたら


手が勝手に動いて


隼に電話をかける
隼
もしもし、亜嵐くん?
こんな時間にどうしたんすか?
亜嵐
亜嵐
あ、隼。ごめんこんな時間に。

……あのさ
隼
はい?
亜嵐
亜嵐
隼のペアの子があなたに
隼のことで迷惑。って言ったらしいんだけど

そのこと、知ってる?
隼
……………え?
亜嵐
亜嵐
やっぱりな。

ペアの子、あなたに勝手に色々言ったらしくてさ、
隼も承諾してんのかな~って思って電話した
隼
…んなの知らないっす……



だよなー……
亜嵐
亜嵐
そろそろやばいんじゃね?
隼
…はい。


てか、なんでわざわざ電話してくれたんすか

この前、あんなことあったのに…

って声。



亜嵐
亜嵐
んー、
良きライバルだから、?笑
隼
…………
亜嵐
亜嵐
やっぱ、俺も隼には勝てねぇわ
隼
…え?どういうことっすか?
亜嵐
亜嵐
ん、いや、なんでもない。

じゃあ、気を付けろよ。
おやすみ


そう言って半強制的に電話を切る
亜嵐
亜嵐
はぁ……

結局お人好しかよ、俺…


お人好し。というより


単純に今起きてるこの状況が
早く治ってほしいだけ。



でも、
俺が貰う。
とか言った割には大分弱気じゃん…?






あぁもう俺情けなさすぎ




_______________________________


皆様お久しぶりです!
ど根性みかん🍊です!

夜遅くに上げてしまい申し訳ないです💦


もう、
更新頻度がえげつないほどに落ちてます、、💦

すみません😭💦



毎回毎回、がんばります!
って言ってるくせに

こいつ頑張んないじゃん。
と思われてる方もいらっしゃると思います、、


ですが!
日頃の生活の中でも
次の話はこんな構成にしよう。
とか


もう次の新しい小説のことまで考えているのに
全く行動に移せない私なんです…
すみません……


皆さんの期待に添えるような小説を書く。
という目標で、これからも書いていくので

皆さん、こんな私ですが
どうか応援宜しくお願いします🙇🏻‍♀️

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