? 「ぉーぃ」
? 「おーい」
『んむ…?』
私は重いまぶたを開いて起き上がった
五条 「おー、やっとおきたねぇ」
『お?え!?あ、すいません!!』
五条 「あー、いーのいーの,夜ご飯なに食べるか聞きたかっただけだし。」
『あ,えーっと,食べれる物ならなんでもいいです。』
五条 「りょーかい!それじゃ失礼するよ」
そういった彼は私に手を振って部屋を出たのだった。
『…』
夢をみたんだ。
昔の夢。
お父さんがいたころの。
あの頃は幸せだったな。
あの日常が壊れてから。
私の心はぼろぼろだ。
まるでひびのはいったガラス玉のように。
『あー!こんなこと考えるのやめよ!』
『ポジティブポジティブ!アイツらとは縁を切ったようなもんなんだから!』
『…?』
たまたま見た所に本があった
『なんだこれ。』
呪術がなんとか書いてある。
『ふーん,なるほど?』
難しい事が書いてあることは分かった。
こんこん,と部屋のドアがなった
『五条さんですか?』
五条 「そ〜だよ〜!」
『今開けますね。』
本の事は聞かないことにした。
嫌なことがあるような予感がしたから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。