―――テストが終わった
莉犬と言い合いをしているとなながニコニコしながら話しかけてきた
みんなテストからの開放と夏休みということで夏休みの計画をたてていた
と盛り上がっていると、どこからか聞いていたゆうたまで来た
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海に行くことになり、新しい水着をななと見に行くことになった
浮かれてる理由を聞かれて莉犬が来るからって言いそうになり慌てて誤魔化した
最近の私はおかしい
どんなに面倒臭いことでも莉犬が居たら楽しいし嬉しいし、莉犬が他の女の子と喋っていたら何故か胸のところがモヤモヤする
そう言ってななが指さした水着は布の面積が狭いものだった
その水着を半ば強引に買わされた
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当日、私たちは水着へと着替え海に出た
浜辺にシートを引き終わるとななとゆうたは飲み物を買いに行った
本当は水着を見られたくないだけだが、幸い今日の天気が快晴なのでそういうことにした
莉犬が見たいと言うので少しだけ見せることにした
莉犬side
今、俺は理性と戦っている真っ最中だ
どうしてそうなったかと言うと、
あなたの水着が見たかったのにパーカーを着ているからだ
俺が何回も見たいと言うとあなたは折れて見せてくれることになった少しだけ
そう言ってファスナーを少しずつ下ろしていく
そこに見えたのは大胆な水着だった
あなたの水着を見れるのは俺だけでいい
あのゆうたとか言う奴に見られるなんてたまったもんじゃない
そうこうしている内になな達も帰ってきて皆で海を思う存分堪能した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!