〔としみつ〕
俺はあなたを駅まで送るため、車を走らせていた。
本当は明日帰るつもりだったが、急遽仕事が出来て今日帰ることになってしまった。
あなた「昨日としみつの寝顔見たけどさ、美人だね」
としみつ「美人…?」
あなた「褒め言葉」
としみつ「あなたも色白だしうなじえろくてやばかった」
あなた「照れる」
俺は一気に確信に迫る。
としみつ「あれ?ネックレスは?」
あなた「んー今日のファッションに合わないから外した」
嘘だ。だって知り合ってから付けてなかった日は無い。
としみつ「じゃあ俺も外そ〜」
あなた「なんでよ笑」
としみつ「昔のずっと付けてるなんてやめる。もう新しくする」
あなた「...次も緑」
としみつ「うん、ずっと付けられるのにしよう」
風に靡かれてぱっと隣を見るとあなたの目から一筋の光が流れていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。