第36話

36.改まるとちょっと、
521
2020/04/28 13:48
〔あなた〕

お付き合いで、知り合いのお偉いさんと雀荘に行った。麻雀とかは若い女であるくせに出来るのだ。まぁとしみつには黙ってるし、自分からはやらない。

虫眼鏡「あれ、」
あなた「虫さん!」
お偉いさん「ん?知り合いかい?」
あなた「あ、そうなんです。YouTuberで、東海オンエアってグループでやっていらっしゃる虫眼鏡さんです。」
虫眼鏡「はじめまして、虫眼鏡と言います。」
お偉いさん「よろしく、僕はこういう会社の者だよ」

お偉いさんが名刺を差し出すと虫さんは『存じ上げてます』とかかっこよく社交辞令をこなしている。

お偉いさんを帰した後、虫さんに声をかけに行った。

あなた「虫さん、としみつは元気ですか?」
虫眼鏡「あいつはいつも通り、君たち連絡は取り合ってないの?」
あなた「いや、あんまり通話とかはしないんで…」
虫眼鏡「ドライだね、としみつはベタベタ彼女も好きだと思うよ」
あなた「なんかとしみつに甘えてばかりいたら、おかしくなりそうです」
虫眼鏡「君も忙しいしね、それくらいでもいいんじゃない」

今の形を否定しない虫さんは優しいなぁ。

虫眼鏡「まさかとは思うけど、煙草持ってたりしない?」
あなた「ありますよ?1本吸われますか?」
虫眼鏡「ありがとう」
あなた「…虫さん煙草吸われるんですね」
虫眼鏡「まぁ、雀荘来た時だけだよ」
あなた「煙草吸う男性、私は魅力的です。」
虫眼鏡「…としみつに吸ってって言ってみたら?」
あなた「いやたまにでいいんです!ずっと吸われるのはちょっと、」
虫眼鏡「笑笑」
あなた「何笑ってるんですか」
虫眼鏡「じゃあてつやじゃだめだね、やっぱりとしみつでいいね」
あなた「…そうかもしれないですね」
虫眼鏡「惚れてるよ、君に」
あなた「…へ?」
虫眼鏡「あなたのこういうところが可愛いとか、キュンキュンしたから話聞けとか、デレデレなんだよ」
あなた「なんかそう言われると恥ずかしいです//」

照れ隠しのように私は自分の煙草に火を付けた。

虫眼鏡「…やっぱり君も吸うんかい」
あなた「たまにです」
虫眼鏡「うん、時々でいいんだよ」






あなた「としみつに会いたくなった時だけ」




ばか、自分も惚れてるじゃん。

プリ小説オーディオドラマ