〔としみつ〕
朝になった。昨日はほんとに疲れて2人ですぐ寝てしまった。隣のあなたはまだ眠っている。起こすのも申し訳ないが部屋のカーテンを開ける。いい天気だ。
あなた「ん…?」
としみつ「おはよ、起きた?」
あなた「うん…」
そう言ってベッドに戻って来た俺に抱きつく君は俺の理性というものをしらないのか。
あなた「次、いつ会おうか…」
としみつ「そうだな…あなたの次の休みは?」
あなた「1ヶ月後くらい…?」
としみつ「同じくらいかな、休みわかったら教えて」
あなた「うん、」
そう言って起きるあなた。無造作になったロングの髪が妙に綺麗だ。
あなた「としみつ、合鍵渡してもいい?」
としみつ「え、いいの?」
あなた「すぐ会いたいもん、インターホン待ちの時間も無駄だよ」
としみつ「じゃあ俺も渡すね」
そう言って家に置いておいたスペアキーを渡すと喜んでいた。
ねぇ、あなた。なんで首のネックレスがなくなってるの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。