帰る準備をしていると、
部長が後ろから話しかけてきた。
部長は帰る気満々の格好になっていた。
みんなに挨拶をして、
部長と一緒に車に向かった。
車に乗り込みあたしの家を教え、
走らせた。
急に黙る部長。
ドキッ
急な言葉に戸惑うあたし。
赤くなってしまった顔を隠すために
下を向いた。
家に着き、昨日決めてた服に着替えた。
まだドキドキしてる……
深呼吸して気持ちを落ち着かせた。
みんなに人気者の部長だよ?
どーせ、みんなに言ってる……
違うと分かってても、
止まってくれない鼓動。
長く待たせても悪いと思い、
部長の元へ走った。
なんだか今日は、
部長との時間を少しでも長く
作らないといけないような気がした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。