第16話

第十二話
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2022/07/06 08:37



自分の意見を言うことも




怒りを正しくぶつけることも




人に涙を見せることも




過去を過去と割り切ることも




貴方達の求める『普通』になることも




希望を持って今日を生きることも。




全部、




全部全部簡単じゃなかった。




私にとって、全部難しかったんだ。
しうねside
全員
……え?
みんなが困惑した顔で私のことを見ている。当たり前だよね。
なかのっち
…えっと……この村がしうねさんの育った村ってこと?
しうね
…たぶん。
なかのっち
…たぶん!?
余計みんなが困惑してる。でも本当にわからない。私が小さい頃外を見た景色とそっくりだけど悪魔がいたことなんて知らなかった。いや、『知らされてなかった』のかもしれない。




私はこの家から出してもらえたことなんてなかったのだから。


ポン酢野郎side
しうね
……大丈夫です。落ち着きました。
ポン酢野郎
いやいや…絶対まだ休んでた方がいいと思うけどぉ!?
ねろちゃん
うるせえよポン酢!!
ポン酢野郎
すみません…
しうね
1番ここに詳しいのは私です。裏口も知ってます。知ってる人が案内した方がいいでしょう。お願いです。行かせてもらえませんか?
なかのっち
ん〜…わかった。無理しないでね?
しうね
わかりました。
村から少し離れたところにねろちゃんが飛行船を着陸させる。
しうね
裏道があります。バレないように中に侵入できるはず。私は昔そこからここの家を出ました。
裏道からここの家を出た……?
頭に?しか浮かばない。
なかのっち
りょーかい。じゃあなつぴょんと瀬戸、頼む。
なつぴょん
はーい!サウンド・カラザ
瀬戸あさひ
クリア
瀬戸が俺らを透明化させなつぴょんが向こうに俺たちの音が聞こえないようにする。
しうね
こっちです。
いつものしうねさんからは想像もできないぐらい険しい表情をしている。しうねさんだったら後で話してくれるだろう。今聞かなくていい。のはわかってるけど気になっちゃうよねぇ
ポン酢野郎
『ねぇなつぴょん』
こっそりなつぴょんにテレパシーを送る。
なつぴょん
『なーに?ポン酢さん』
ポン酢野郎
『しうねさんになにがあったかってなつぴょんのさとりでわからないの?』
なつぴょん
『わからないことはないけど俺は人のことを勝手に見ることは自分で禁止してるから…』
ポン酢野郎
『あー、おっけおっけ、ありがとう』
なつぴょんは真面目だなぁ…と思う。
…まああとでのっちさんあたりが聞きそうだな、今はこっちのこと考えよう。

まあ、考えるって言っても俺体当たりしかできないんですけどね!
なかのっちside
しうねさんが案内してくれた裏道は俺ら、この(うるさい)男共が通る通路としては小さすぎた。
しうね
すみません…記憶ではもう少し大きかったんですけど…
詩人さん
気にしないでください!私たちは正面突破を狙うので!この通路を通れそうな人はここから入って敵の裏を突いてください!
しうねさんとみさとらんは通れそう。ズズも獣化したらいける。小柄ななつぴょんもギリギリ通れそう。俺もギリギリ通れそうかな…?
なかのっち
じゃああとの残りは正面突破で頼む
ハッチャン
了解っっ!!行くぞお前ら!!!
なかのっち
村の人は出来るだけ傷つけないようにな!!!
ハッチャン
ほーい!!
なかのっち
よし、俺らも行くか
みさとらん
よぉ〜し!がんばるよ!
ズズ
やべぇ、クッソ眠い…
なつぴょん
不協和音でも聞かせましょうか?
ズズ
いや、いいです、間に合ってます
なかのっち
しうねさん、中ってどうなってるかわかる?
しうね
…………
なかのっち
しうねさん?
しうね
……中は、





しうね
地獄です。
しうねさんが静かな、でも芯の通った強い声でそう言った。
きっとなんとなくでしかないけど。

しうねさんにとって思い出したくもない過去なのかもしれない。

何年も一緒にいて辛いことがあったことを知らなかった。少しでもしうねさんの心の支えになれたのかもしれないのに。それが今1番申し訳ない。

それでも一緒に戦ってくれることが少し嬉しくも感じた。
しうね
皆さん。常に警戒して下さい。



しうね
この家はからくり仕掛けだらけなので。
主。
主。
お久しぶりです!テスト終わりました!
主。
主。
書き終わったらぼちぼちあげていこうと思います。
主。
主。
あと今お話的になつぴょん主人公気味になってますがちゃんと全員に主役ストーリーがあるので気長に待ってて欲しいです🙇‍♀️
主。
主。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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