ズズside
朝、なつぴょんは帰ってきてた。泣いたのか少し目が赤くなっている。大丈夫?、と聞いても大丈夫としか言わないしどこ行ってたの?って聞いても秘密です、としか言わない。あと瀬戸あさひがめちゃくちゃしかめっ面してる。絶対なつぴょんと喧嘩したろ。
全員準備を整え目的地にいく。依頼場所結構遠い。だからねろちゃんの異能で出した飛行船で目的地までいく。暇なのでハッチャンとかはゲームを始める。準備?だいたいみんなお菓子とかゲームだよ、いつまで遠足気分やねん。
俺はまだ眠いので寝る。横になりたかったので獣化して横になる。
うとうとしているとヒソヒソと話す声が聞こえる。普段は聞こえない声。
音うさと米田の声だ。俺は獣化してる時は動物なら会話ができるようになる。盗み聞きみたいになってしまったが話が耳に入ってくる。
おい、瀬戸、なつぴょん。音うさ困ってんぞ。
どういうこと?普通は使い魔も連れて行くのに?
米田もそう思ったのか不思議そうに質問した。
音うさはニコッと悲しそうに微笑んでこう言い放った。
内緒にするもなにも話の内容が全く見えなかった。
きっと本人も何も教えてくれないと思いますけどね。と音うさはいった。
それ以上何も聞けなかった。そういう音うさの顔はとても悲しそうだったから。
番長side
タラララータラターラーラッラータラタラタータラターターター♪
某名探偵の音楽をなつぴょんが弾いている。
はい、人狼ゲームしてました。
一応任務に向かっている最中なんだけどこの緊張感のなさがうる船らしいなぁ、と思う。
今回の任務の場所は見た感じ普通の村だった。ただひとつだけ変わっているとしたら、
村の中央には1番大きなお屋敷がある。あれが狂科学者の家かな?と思っていると
しうねさんが急に過呼吸になった。もしかして体調悪かったのか…?気づけなかったことが悔しい。
らんちゃんが魔法を使い少し呼吸が落ち着いてきた。
そういうとしうねさんは思いっきり首を振る。
俯いて、手を震わせながらしうねさんははっきりと言った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!