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2020/05/16

第1話

🌧
「今日の天気は雨のち晴れ。午後から暖かくなるでしょう」


朝の天気予報をボーッと聞く。

天気予報士の声と、雨のしとしととした音だけが聞こえる静かな朝。





佐野梨々花(さのりりか)。高校2年生。

父は単身赴任中で家にいなく、母は出勤時間が早いため、いつも朝は私1人。


こんな生活がかれこれ5年ほど続いている。



父が家に帰ってくるのは元旦だけ。

母も帰宅時間は夜中の0時を過ぎる。



「私は家族に愛されていないんじゃないか」

そう考えてしまう時も度々あった。



家族に誕生日を祝ってもらったことなんて殆どない。

家族の手料理を食べる機会なんて休日くらい。



私は本当に、「幸せ」だと言えるのだろうか。




私の心は毎日、今の天気、「雨」のように、どんよりと寂しげに唸っていた。