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2020/05/16

第4話

🌧
そんなある日。


いつもと変わらず休み時間に読書をしていると、とある人物に声を掛けられた。




姫宮沙羅
姫宮沙羅
あの...佐野さんだよね?


姫宮沙羅(ひめみやさら)。私と同じクラスで色白の女の子。


確か、この子も特に目立った生徒では無かったような.....


佐野梨々花
佐野梨々花
あ、うん
佐野梨々花...
姫宮沙羅
姫宮沙羅
あ、私は姫宮沙羅
佐野梨々花
佐野梨々花
うん.....
姫宮沙羅
姫宮沙羅
ちょっと佐野さんに頼みたいことがあってさ
ノート運ぶの手伝ってくれない?
佐野梨々花
佐野梨々花
あ〜分かった



職員室を目的に2人で並んで歩く。


しかし、私は学校で声を掛けられることなんて殆どないため、さっきから冷や汗が止まらなかった。


何か話した方がいいのか。

自分のペースで歩いていっていいのか。


頭の中は疑問だらけ。

無言の空間というのも、私を更に焦らせる。


胸の鼓動が止まらなくなっている時、彼女が沈黙を破った。

姫宮沙羅
姫宮沙羅
あの...さ
佐野梨々花
佐野梨々花
な、何?



突然のことに驚きを隠せず、つい素っ頓狂な声で聞き返してしまった。


後々後悔してももう遅い。


それでも彼女は何も反応せず、涼しげな顔で質問する。


姫宮沙羅
姫宮沙羅
いつも本読んでるけど、本好きなの?
佐野梨々花
佐野梨々花
う、うん....
好きだよ


そう言った途端、彼女の顔がパっと明るくなる。


姫宮沙羅
姫宮沙羅
本当!? 
私も本読むの大好きなんだ〜
佐野梨々花
佐野梨々花
えっ....



いつぶりだろう。



こんなにも心が嬉しくなるのは。

自然と笑顔になれるのは。



私は____




____心の底から笑えることができたんだ。



私の心は少し、「晴れ」に近づいて来たような気がする。