第23話

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2023/04/04 22:55
ひゅうがside



大飛の手術が始まってから

8時間後。。

大飛の手術室から

看護師さんと、お医者さんが、

マスクを外しながら出てきて、

その瞬間、

俺たちは、一勢に、立ち上がって、

その看護師さんと、
お医者さんのところに集まった。
ひゅうが
っ大飛は、、
お医者さん
非常に危険な状況では、ありましたが、
無事、一命いちめいは、とりとめました。
その瞬間、俺は、あまりの安心と嬉しさに、
涙が出そうになった。。

きっと、皆も、そうだ。。
お医者さん
ですが、、
あっちゃん
っ、、??え?
俺と同じくあまりの安心に、涙目になり、

下唇を噛み締めて、下を俯いていたあっちゃんが、

パッと、お医者さんの方を向き直した。。
ゆうた
どうかしたんですか??
待ち切れず、涙目の優太が食い気味に、

お医者さんに聞く。

俺たち、全員、涙目で、

お医者さんの方をまっすぐ見ていた。
ゆうま
大飛は、助かったん、ですよね??
お医者さん
はい、命は、助かりました。
ひゅうが
じゃあ、
お医者さん
ですが、、意識は、いつ戻るか。。
ゆうた
っ。。でも、いつかは、大飛の意識も、
戻るんですよね??
お医者さん
っ。。幸い、鈴木さんの場合、今のところ、脳への損傷は、見つかりませんでしたので、
意識が回復する可能性の方が幾分、高いとは、思われます。。。
ですが、、、正直、ここからは、人それぞれ、いろいろな事例がありますので、我々も、はっきりとは、、
あっちゃん
っ。。もし、、、万が一、このまま、大飛の意識が、、戻らなかったら、、
ひゅうが
あっちゃん、そんなこと言うな
ついキツイ口調になってしまった。。


、、だって、そんなこと、考えたくもなかった、、
お医者さん
っ。。あまりにも長く意識が回復しない
場合や、容体が悪い方に急変した場合には、、残念ですが、、最悪の場合。。
おとべ
っ。。うそだ、、
ゆうま
そんな、、
悠馬は、下を向き、こぶしを握りしめ、
小声で涙声を震わせながら、、
ゆうま
大飛が、、なにしたって言うんですか。。
ぼん
グスッ、、ハァッグスッ(号泣)
ゆうたが、涙目で、俯きながらも、

ゆうた
。。でも、今、この瞬間、大飛は生きてる。
優太は、俯いていた顔を、あげて、
ゆうた
そうですよね??
優太は、涙目で、でもしっかりと、

真っ直ぐ、お医者さんの方を向いて、聞いた。

そして、その優太にお医者さんも真っ直ぐな眼差しで、
お医者さん
はい
それを聞いた優太は俺たちの方を向いて、

涙目でも、すごく暖かく微笑みながら、
ゆうた
まずは、この瞬間、大飛が頑張って生きてくれてることを喜んで、感謝しよ。
優太。。

俺らは、全員、大飛を、友達として、一生の心友として、人として、限りなく愛してる。

言い方は、多少、キモくなってしまうが、異論はない。

それは、どんな大飛でも関係なく。

だが、、優太は、、そんな俺たちでも認めざるを得ないほど、

誰よりも大飛のことを、長く想い続け、強く愛し続けてきた。

撮影中や、大飛本人の前では、ツンツンしているが、

俺らには分かる、

優太がどれだけ、大飛のことを大切に思って、

どれだけ大飛のことを尊敬しているか、

どれだけ、大飛のことを愛おしく想っているか。。

それは、友達や、心友としてだけではない、、

だからこそ、なんだろうか。。

「大飛が生きていてくれること自体が幸せ」

その思いが、今、優太を、誰よりも強くさせているのだろうか。。

優太、カッコいいな。。

だが、あいにく、、

「大飛が生きていること自体が、幸せ」

なのは、俺らも一緒なんだわ、優太。笑
ひゅうが
っ。。そうだな、あいつは、居なくならずに、俺らの側に居てくれることを選んでくれた。
リョーマは、号泣しながらも、、
リョーマ
そうやなあ。。信じよう、大飛を。
そこで、改めて、お医者さんの方を見ると、、

とんでもなく汗だくだった。

どれだけ大変な手術だったのかが分かる。
ひゅうが
(お医者さんに)
ひゅうが
全力を尽くして、大飛を助けてくださり、ありがとうございます。
俺は、深くお辞儀をした。。

そうすると、
優太を始め、次々と、お医者さんにお辞儀をして、
お礼をしていった。
ゆうた
ありがとうございます。
ゆうま
ありがとうございます。。。グスッ
あっちゃん
っ。。グスッハッ。。
ありがとうございます。
ぼん
ありがと、グスッ、ございます。
おとべ
ありがとう、っ、ございますっ。。
リョーマ
グスッグスッ。。ありがとうごじゃいます。。


大飛なら、、大丈夫、だよな、??大飛。。




→続く

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