ひゅうがside
大飛の手術が始まってから
8時間後。。
大飛の手術室から
看護師さんと、お医者さんが、
マスクを外しながら出てきて、
その瞬間、
俺たちは、一勢に、立ち上がって、
その看護師さんと、
お医者さんのところに集まった。
その瞬間、俺は、あまりの安心と嬉しさに、
涙が出そうになった。。
きっと、皆も、そうだ。。
俺と同じくあまりの安心に、涙目になり、
下唇を噛み締めて、下を俯いていたあっちゃんが、
パッと、お医者さんの方を向き直した。。
待ち切れず、涙目の優太が食い気味に、
お医者さんに聞く。
俺たち、全員、涙目で、
お医者さんの方をまっすぐ見ていた。
ついキツイ口調になってしまった。。
、、だって、そんなこと、考えたくもなかった、、
悠馬は、下を向き、こぶしを握りしめ、
小声で涙声を震わせながら、、
ゆうたが、涙目で、俯きながらも、
優太は、俯いていた顔を、あげて、
優太は、涙目で、でもしっかりと、
真っ直ぐ、お医者さんの方を向いて、聞いた。
そして、その優太にお医者さんも真っ直ぐな眼差しで、
それを聞いた優太は俺たちの方を向いて、
涙目でも、すごく暖かく微笑みながら、
優太。。
俺らは、全員、大飛を、友達として、一生の心友として、人として、限りなく愛してる。
言い方は、多少、キモくなってしまうが、異論はない。
それは、どんな大飛でも関係なく。
だが、、優太は、、そんな俺たちでも認めざるを得ないほど、
誰よりも大飛のことを、長く想い続け、強く愛し続けてきた。
撮影中や、大飛本人の前では、ツンツンしているが、
俺らには分かる、
優太がどれだけ、大飛のことを大切に思って、
どれだけ大飛のことを尊敬しているか、
どれだけ、大飛のことを愛おしく想っているか。。
それは、友達や、心友としてだけではない、、
だからこそ、なんだろうか。。
「大飛が生きていてくれること自体が幸せ」
その思いが、今、優太を、誰よりも強くさせているのだろうか。。
優太、カッコいいな。。
だが、あいにく、、
「大飛が生きていること自体が、幸せ」
なのは、俺らも一緒なんだわ、優太。笑
リョーマは、号泣しながらも、、
そこで、改めて、お医者さんの方を見ると、、
とんでもなく汗だくだった。
どれだけ大変な手術だったのかが分かる。
俺は、深くお辞儀をした。。
そうすると、
優太を始め、次々と、お医者さんにお辞儀をして、
お礼をしていった。
大飛なら、、大丈夫、だよな、??大飛。。
→続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。