結構部活あったんだなぁ今更実感してしまう。

この学校はいわゆる伝統校とかいうやつで、

3番目に古い学校だとか。

昔からある学校だと敷地がかなり広い。

だからよく迷子にもなる。

中に入って部員の子にお菓子をあげる。

すごく喜んでくれるからこっちも嬉しいんだよね。

良かった。好評だったみたい。

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正直びっくりした。

だってこの部活は陸上部でこの学校の代表

と言ってもいいくらいの部活。

かなりの強豪で去年は全国大会まで行ったみたい。

そんな部活と勉強を両立出来ているチソンが

自分とすごくかけ離れている人に見えてきた。

二人の会話が入ってこない。

チソンと私は天と地くらい差があるんだ。

チソンには学力、運動神経、人気、人望とかが

いっぱいある。

けど私には何がある?

チソンみたいに何か誇れるものはある?





















チソンの隣にいてもいい理由はあるの、?

返事も聞かずに足が動いていた。

なんでだろう。








これ以上聞きたくなかったからだ。

相手が自分に持っていない特別なものがあること。

それは誰しもがあるし私も持っている。

けどそれを聞いてると、

















自分がすごく惨めな人間だと思ってしまう。

実はこういうことはよくある。

人と比べてしまう。

良くはないと思ってる。意味がないとも思ってる。

でもどうしてもやってしまう。

自分を傷つけるだけなのに。

なんか来てる。

こういうのは何故か逃げたくなってしまう。

すごく辛くて、ああれかと一緒にいたいけど

それと同時に『逃げろ』って心の中で私が叫んでる。

私は一気に走り出した。

理由はわからない。けどここでチソンにあったら、
















私が壊れてしまう気がした。

近くにあった物置に隠れる。

ここにいれば見つからないような気がした。

























けどその勘は間違いだったみたい。

肩で息をするチソン。

本気で走ってたんだ。

自分でも思っていないのに冷たい言葉が出てくる。

今まで聞いたことがない程の大声でチソンが

私の言葉を遮った。

そんなこと思ってたんだ。

なんでもできるチソンがそんなこと思ってたんだ。

でもそれは私も同じだと思う。

チソンも同じ気持ちだったんだな。

今聞いちゃいけない言葉を聞いたような?

現実だった。チソンの顔がすごく赤い。

頭がすごく混乱状態。

今さっきまで言い合いしてて急に告白?

起承転結早すぎだろ((

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それから15年後

確かに不器用なパパだけど、











私にとっては最高のパパ&旦那様です。